2022年2月18日
高校生が「塾・予備校」を利用する理由、「自宅以外の勉強場所として使えるから」が最多 =LINEリサーチ調べ=
LINEは17日、同社のスマホ専用プラットフォーム「LINEリサーチ」が、全国の高校1年~3年生の男女1044人を対象に実施した、「勉強や進路に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものを聞いたところ、「特にやっていない(学校の授業だけ)」との回答が最も多く、すべての学年で半数を超えた。中でも1年生の割合がやや高めで、6割近かった。
一方、学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものは、対面型・オンライン型を含め「塾・予備校」が約3割で最も多く、中でも3年生は34%と特に多かった。1~2年生は29%が「塾・予備校」と回答。
「塾・予備校」の内訳をみると、全体で「オンライン型」5%、「対面型」28%で、対面型のほうが多かった。
次に多かったのは、「オンライン学習アプリ(スタディサプリ、スタディプラスなど)」14%で、どの学年でも1割強だった。「通信教育(Z会、ベネッセなど)」と「家庭教師」は1割以下だった。
塾・予備校を利用する理由を聞いたところ、すべての学年で「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が1~2位にランクインした。(高1:41.6%、高2:42.4%、高3:44.9%)
学年別にみると、1年生は、「学校の定期試験対策のため」が同率1位で約4割。3位以降も学校の授業の理解や苦手科目の克服のために利用する割合が高い傾向にある。
2年生は、「苦手科目を克服したいから」が4割強でTOP。3位以降には塾・予備校の授業の分かりやすさを理由に挙げる生徒や、受験の情報収集のためという項目もランクイン。
3年生になると、2位に「受験対策が充実しているから」が4割で入り、受験対策や受験のための情報収集、講師や教師への進路相談といった理由の割合も高くなる。
また、「自分の進路について、どのように情報収集しているのか」を聞いたところ、1年生は「情報収集をしていない」が2~3年生に比べて多く、情報源として最も多かったのは「学校の教師」だった。
2~3年生は「大学・専門学校のホームページ」が1位で、2年生は他の学年に比べて「学校の教師」や「学校に置いてある・配布される資料」の割合が高い。
「大学・専門学校の入学案内やパンフレット」は2~3年生で割合が高く上位に入っており、3年生では「大学・専門学校のオープンキャンパス」が5位にランクインするなど、より具体的な情報収集を行っている様子がうかがえる。
「将来の進路について話したり相談したりする相手」を聞いたところ、全体では、「母親」と回答した生徒が6割超で、男女ともに1位だった。とくに女子高生は7割超と多く、高3女子では8割弱にも上った。
全体2位以降は、3~4割台で「友だち」「高校の教師」「父親」「同級生・クラスメイト」が続いた。「部活・サークル仲間」は2年生の割合が高く、特に高2男子で割合が高く、2割超だった。
男女別にみると、「友だち」「母親」の2つは女子高生で多かった。男子高生は、「母親」「友だち」に次いで「父親」が3番目に多く、女子高生と比べても高い割合だった。一方で、「相談しない・まだ考えていない」も、女子高生より男子高生の方が多かった。
この調査は、全国の高校1年~3年生の男女を対象に、1月18・19日に、LINEユーザーを対象にしたスマホWeb調査という形で実施した。有効回答数は1044人。
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