2022年7月1日
就活、過半数が大学入学前に「業界」を意識し、9割が最初に意識した業界を受験 =インタツアー調べ=
インタツアーは6月30日、23卒~26卒の学生748人を対象に実施した、「大学生の志望業界決定プロセス調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、最初に意識した業界について聞いたところ、「メーカー」19.4%が最も多く、以下、「広告・出版・マスコミ」15.1%、「IT・ソフトウェア・情報処理」10.3%、「サービス・インフラ」9.9%、「官公庁・公社・団体」7.9%と続いた。
2022年2月に23卒生を対象に行った「就活生エントリー状況調査」で、実際にエントリーした業界について調べた結果では、「IT・ソフトウェア・情報処理」「メーカー」「サービス・インフラ」「人材」「情報(広告・配信・マスコミ)」の順になっており、調査対象が異なるため単純には比較できないが、就活をする前と後で大きな変化が見られる。
特に、「官公庁・公社・団体」は、最初に意識した業界として認知が高い一方で、実際にその業界を選択する学生の数は低くなっている。
「不動産」については、最初の段階では認知が低いものの、実際に業界を選択する学生の数は上昇。一般に、生活の中で身近な製品やサービスを提供している業界の認知が高くなっていると考えられる。
「業界」について意識した時期を聞いたところ、「就活をするにあたって」32.6%が最も多く、「まだ決まっていないので、今後就活をしながら」の15.4%と合わせると、48.0%の学生が就活に合わせて仕事や業界について意識し始めている。
一方で、「小さいころ」12.2%、「小学校・中学校・高校を受験するとき」15.5%、「大学の学部を決めるとき」24.3%といった、就活以前から仕事や業界について意識し始めた学生が合計で52.0%おり、過半数の学生は就活が始まる前から業界について意識していることが分かった。(ただし、回答のうち25卒・26卒のプレ就活生が23.2%含まれている)
また、「業界」について意識し始めたきっかけを聞いたところ、「自己分析をして自分に合っていると思ったから」29.0が最も多く、「就活をするにあたって」意識し始めた学生が多数を占めた。
一方、就活スタート前に「業界」を意識し始めた学生は「憧れの業界だから」23.9%、「小さい時にあの仕事をしたいと思ったから」12.3%、「親の職業だから」9.0%といった回答が多数を占めた。
両者に共通して回答が多かったのは、「とりあえず、なんとなく」18.4%で、明確なきっかけではなく、就活が始まるまでの体験や見聞きしたものの蓄積で認知を形成していることが推測される。
「業界」について意識し始めたきっかけの後にとった行動について、業界研究をしたか、実際に志望業界として選考を受けたか(受ける予定か)を聞いたところ、「業界研究をしたうえで今後受けようと思っている」52.1%が最も多く、「業界研究をしたうえで受けた」24.1%が続いた。
「業界研究をしたかどうか」で見ると、79.9%が業界研究を実際にしていた。また、「選考を受けた(受ける予定)」学生は90.0%に上り、最初に意識した業界がかなり高い割合で志望業界の候補に入っていることが分かった。
この調査は、「インタツアー」登録の23・24・25・26卒大学生1万1061人(文系9781人、理系1280人)を対象に、4月11日~18日にかけて、SNSを経由した依頼によるWEBアンケートという形で実施した。有効回答数は748人(23卒203人、24卒371人、25卒142人、26卒32人)。
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