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2023年7月7日

日本工業大学、ドローンがトマト温室内をハチのように飛び回り花を探し受粉を行う

日本工業大学は6日、同大学電気電子通信工学科の平栗健史教授が、ハチや人手を必要としないトマト受粉システムを考案したと発表した。同システムでは、AIが受粉可能な花の識別を行い、ロボット飛行制御技術と連携したドローンがハチのような役割を担う。

果実栽培における花の受粉作業はハチによる媒介、あるいは人の手(人工授粉)による方法が主流となっている。しかし近年、温暖化や農薬などの影響により昆虫(ミツバチ)の管理が難しくなっており、特に活動が低下する夏場には人工授粉に頼らざるを得ない状況である。一方、農業従事者の減少や高齢化によって技術継承が難しくなるとともに、作業者確保に大きなコストが生じることも問題となっている。

平栗教授はこうした問題を解決するため、ドローンによる受粉システムを考案。研究期間は2020年4月~2023年3月の3年間。本年1月にトマト栽培の温室ハウスにおいて実験を行い、実用化に繋がる研究成果を得たばかりでなく、従来方法より着果率が約10%改善することを実証した。

本研究は、農林水産省生研支援センターの「イノベーション創出強化研究推進事業」に採択され、実施したもの。研究成果は、ICTやロボット技術を活用して作業効率化や品質向上を目指す「スマート農業」関連研究として、学会などで高く評価されている。

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日本工業大学

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