2024年5月22日
保育士の63.4%が配置基準見直しに対して「期待している」と回答 =明日香調べ=
明日香は20日、現役保育士104名を対象に実施した、2024年版保育士配置基準見直しと保育の質向上に関する定点調査の結果を公開した。
それによると、「Q1. 政府はこの4月に、76年ぶりとなる4~5歳児の配置基準を改め、保育士等の更なる処遇改善も示しています。今現在、勤務している園の配置数と処遇について、どのように感じていますか」の問いには、「配置数・処遇ともに不十分」が38.5%、「配置数・処遇ともに十分」が32.6%の回答となった。現役保育士の62.6%が勤務先の「配置数」または「処遇」が不十分と回答、2023年比16.6ポイント減となった。
「Q2. 保育士の配置基準見直しの施策に対して期待していますか。」の問いには、「非常に期待している」が33.6%、「やや期待している」が29.8%の回答となった。「保育士の配置基準見直し」に期待の声は63.4%となり、2023年から3.1ポイント増加となった。
Q2で「非常に期待している」「やや期待している」と回答した人に、「Q3. どのような期待をしているか、自由に教えてください」の問いには、「制度ができたことで職場環境や待遇の改善に期待できると感じたから」や「保育士の負担が減り、より良い保育につながる」など53の回答を得ることができた。
「Q4. 保育士の配置基準見直しの施策に対して効果を感じていますか」の問いには、「非常に感じている」が22.1%、「やや感じている」が12.5%の回答となった。
「Q5. 政府の保育士の配置基準見直しによって保育の質が向上する、もしくは向上していると思いますか」の問いには、「非常にそう思う」が24.9%、「ややそう思う」が30.8%の回答だった。
Q5で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「Q6. 配置基準が見直しされたことによって業務のどのような部分が改善されると思いますか」の問いには、「精神的な負担が減る」が53.4%、「保育者同士のコミュニケーションに割ける時間が増える」が50.0%、「「目」が増えることで、子ども一人ひとりの成長に見合った保育が実践できる」が44.8%の回答となった。
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q7. Q6で回答した以外に、「保育士の配置見直しによって改善される」と思う業務があれば、自由に教えてください」の問いに、「さまざまなカリキュラムの充実」や「愛着面に課題のある子どもや障がいのある子どもにもよりじっくり向き合えるようになる」など36の回答を得た。
Q5で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した人に、「Q8. なぜ向上が期待できないのか、もしくは効果を感じていないのか、自由に教えてください」の問いには、「配慮の必要な子どもが増加していて人員が増えても十分な援助、支援や保育が難しいと感じるから」や「現場に入らない人に実際に改善しなければならない問題がわかるはずがない」など39の回答を得た。
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