2025年2月12日
高騰する大学進学費用、受験生の親の9割以上が「家計の見直し」を実施 =武田塾調べ=
A.verは10日、同社が運営する学習塾「武田塾」が、私立大学への進学を希望している高校生の子どもを持つ保護者107人を対象に実施した、「子どもの大学進学費用に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「大学進学に向けた受験費用の増加について、どの程度不安を感じているか」を聞いたところ、「非常に不安を感じる」45.8%、「やや不安を感じる」43.9%、「あまり不安を感じない」8.4%、「全く不安を感じない」1.9%という結果になり、親の9割近く(89.7%)が「不安」を感じていることが分かった。
「特に不安を感じる項目」を尋ねたところ、「学費」70.8%、「受験料」62.5%、「塾や予備校の費用」54.2%、「参考書や教材費」39.6%、「交通費や宿泊費」29.2%、などが挙げられた。
また、「大学進学費用や学費の高騰を受けて、家計の見直しを行ったか」と質問したところ、「すでに見直しを行った」12.1%、「現在見直しを行っている」48.6%、「今後見直す予定」31.8%という結果になり、9割以上(92.5%)の親が「家計の見直し」を実施することが分かった。「見直す予定はない」は5.6%。
では、「具体的にどのような見直しを行った/行う予定か」を聞いたところ、「娯楽や趣味の支出を減らす」56.6%、「毎月の生活費を削減する」44.4%、「外食や出前の頻度を減らす」41.4%、「教育費専用の貯蓄を始める」33.3%、「必要のない保険の解約や見直しをする」30.3%、「家計簿をつけて支出を管理する」29.3%、「教育ローンを検討する」28.3%、「節電・節水などの省エネ対策を強化する」27.3%などが挙げられ、「進学先の地域や学校の再検討を行う」も12.1%いた。
「現在準備している大学進学費用の総額」を聞いたところ、最も多かったのは「150万円以上200万円未満」18.7%で、以下、「300万円以上」15.9%、「50万円以上100万円未満」と「100万円以上150万円未満」が各13.1%、「200万円以上250万円未満」12.1%、「250万円以上300万円未満」11.2%などが続いた。
「子どもが受験勉強を進めるにあたって、学習の効率化をどの程度重視しているか」と質問したところ、「非常に重視している」が25.3%、「ある程度重視している」が65.4%という回答で、「あまり重視していない」8.4%、「全く重視していない」0.9%もいた。
また、「子どもの受験勉強を効率的かつ効果的に進めるために、保護者として行っているサポート」を尋ねたところ、「勉強に集中できる環境を整える」44.9%、「モチベーションを支える声かけを行う」42.1%、「学習塾や家庭教師を検討する」40.2%、「参考書や教材の選定を手伝う」34.6%、「勉強時間や進捗を確認する」27.1%などが挙げられたほか、「健康管理」や「悩みを聞く」など67の自由回答も寄せられた。
「子どもの受験勉強で、効率的な学習を実現するために重要だと考えるもの」を聞いたところ、「自学自習を促す環境づくり」61.7%、「学習進捗を把握しやすい仕組み」46.7%、「学習意欲を維持する工夫」43.9%、「自分に合った学習計画の立案」37.4%、「学校や塾以外の追加的なサポート」27.1%、などの回答が寄せられた。
この調査は、私立大学への進学を希望している高校生の子どもを持つ保護者を対象に、1月6日〜8日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は107人。
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