2025年7月17日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.15 <スクラッチで俳句メーカー>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第15回。
今回は<中級者>向け、Scratchでリストを活用した俳句メーカーのプログラムに挑戦します。
複数のリストに登録した「句」で俳句をよむ
Scratchで複数の「リスト」に句を登録し、ランダムに取り出して俳句を詠みます。
リストは、変数の一種で、複数の値をまとめて保存できる便利なしくみです。
今回は、上の句、中の句、下の句という3つのリストのデータをランダムに活用するプログラムに挑戦します。
◆リスト「かみのく」「なかのく」「しものく」を作る
ブロックパレットの「変数」内にある「リストを作る」ボタンから空のリストを作成します。
好きな句をリストに追加する方法は以下の通りです:
• ステージ上に表示したリストの「+」ボタンで直接追加
• 「(なにか)を(メニュー)に追加する」ブロックで追加
あらかじめ、句を代入する変数「かみのく」「なかのく」「しものく」を用意してステージに表示しておきます。
「(メニュー)の◯番目」ブロックを使うと、リストの特定の位置の項目を取得できます。「◯番目」の数字はリスト内の位置、何番目のデータか、を示します。
これを使い、リスト「かみのく」の1番目から最後までのデータの中からランダムな値を取得し変数「かみのく」に代入します。
リストの最後の項目を取得するには、「リストの長さ」ブロックが便利です。
「(かみのく)の((かみのく)の長さ)番目」とすることで、リストの値数の変更にも柔軟に対応するためです。
「俳句メーカー」らしく、選ばれるまでの過程を演出していきます。リストの中からメニューを高速で10回切り替え、カタカタと音を鳴らしながら表示します。
最後に変数「かみのく」をセリフで言わせて、上の句をランダムに表示する部分ができあがりました。
上の句のブロックを複製して、中の句を作ります。リスト「なかのく」の1番目から最後までのデータの中からランダムな値を取得し変数「なかのく」に代入します。演出を加えながら10回繰り返したら、変数「なかのく」をセリフで言います。
ここまでのブロックを繋げます。
同様に下の句部分も作ります。リスト「しものく」の1番目から最後までのデータの中からランダムな値を取得し変数「しものく」に代入します。演出を加えながら10回繰り返したら、変数「しものく」をセリフで言います。
ここまでのブロックを繋げます。

今回は、リストの基本を振り返りながら、乱数と繰り返しを使って複数のリストを活用し俳句メーカーを作りました。
授業での活用
Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアを表現したり、調べたことを発表したりと、さまざまな教育活動に活用できるツールです。
今回紹介した「俳句メーカー」は、あいうえお作文や占い(誰が、どこで、何をする)など楽しい制作へ簡単に応用が可能です。
背景やキャラクターのコスチューム、サウンドや動きを工夫することで、作品に演出を加えることができ、子どもたちの意欲や創造力を大きく引き出すことにもつながります。教科の枠を超えて、さまざまなシーンで活用していただけたら嬉しいです。
◆変数とは
<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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