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2025年12月29日

高校生の日常生活、89.1%が「自分らしくいられている」と回答=ライフマップ調べ=

ライフマップは26日、全国の高校生146人を対象に実施した、「高校生の“自分らしさ”に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、「“自分らしくいられている”と日常の中で感じることはどのくらいあるか?」と尋ねたところ、「とてもある」32.9%、「ややある」56.2%を合わせると89.1%となり、9割近くの高校生が日常生活の中で自分らしさを感じていることが分かった。一方で、「あまりない」は8.9%、「まったくない」は2.1%で、自分らしさを感じにくいと回答した高校生は、全体の1割程度にとどまった。

また、「どんなときに“自分らしさ”を出せていると感じるか?」と聞いたところ、「友だちといるとき」が79.5%で最も多く、以下、「趣味を楽しんでいるとき」65.1%、「家族といるとき」58.2%、「1人でいるとき」47.9%、「部活に打ち込んでいるとき」42.5%などが続いた。


一方、「“自分らしく”という言葉にプレッシャーを感じることはあるか?」と尋ねたところ、33.5%の高校生が「よくある」「時々ある」と回答。内訳は、「よくある」が12.3%、「時々ある」が21.2%だった。「あまりない」は42.5%、「まったくない」は24.0%で、全体ではプレッシャーを感じていない層が多数を占めたが、約3人に1人がこの言葉に対して負担を感じていることも明らかになった。


「“自分らしさ”より、“周囲に合わせる”ことを選ぶ方が多いか?」との質問では、63.0%の高校生が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答。内訳は、「とてもそう思う」が30.1%、「ややそう思う」が32.9%で、自分らしさよりも周囲との関係性を優先する場面が少なくないことが伺える。


また、「SNSや周囲の人を見て、“自分らしさ”が分からなくなることはあるか?」と聞いたところ、約4割(38.3%)が「よくある」「時々ある」と回答。日常的に他者の考えや価値観に触れる中で、自分の考えに迷いを感じる高校生が一定数いることが分かった。

その一方で、「周囲に合わせることを選ぶ」と回答した高校生の多くが、前問では「日常では自分らしくいられている」と感じており、日常生活では自分らしくいられていると感じる反面、周囲との関係や場面によっては、周囲に合わせる判断をしている状況が見受けられた。


「進路を選ぶとき、“自分らしさ”より“安定や周囲の期待”を優先してしまうことがあるか?」と聞いたところ、50.0%の高校生が「よくある」「ややある」と回答。内訳は、「よくある」が18.5%、「ややある」が31.5%だった。進路選択という将来に直結する場面では、日常生活とは異なり、自分らしさよりも安定性や周囲からの期待を意識した判断が優先されやすい実態が伺える。

前の設問では、約9割が「日常では自分らしくいられている」と感じている一方で、「周囲に合わせることを選ぶ方が多い」「自分らしくいようという言葉にプレッシャーを感じることがある」といった回答も見られた。これらを踏まえると、進路を検討する場面では、より慎重な判断が行われている状況が数字として表れており、将来への不安や周囲との関係性を考慮しながら進路を検討している実態が明らかになった。

今回の調査では、選択式の設問に加え、「“自分らしい進路”とは何か」「2025年に自分らしくできた/できなかったこと」「2026年に大切にしたい“自分らしさ”」について、自由記述でも回答を得た。

まず、「“自分らしい進路”とはどのようなものだと思うか?」との質問では、「自分のやりたいことをする」「親や周囲の意見に流されず、自分で決める」といった回答が多く寄せられ、進路の内容や結果そのものよりも、自分で考え、納得したうえで決めたかどうかを重視する意識が強く表れていた。

次に、「2025年、自分らしくできた、もしくはできなかった出来事」については、文化祭や部活動、進路選択など、学校生活や将来に関わる具体的な場面が多く挙げられた。日常の中で自分らしさを実感できた経験が語られる一方で、環境や人間関係、進路に関わる場面では、迷いや戸惑いが生じている様子も見られた。

また、「来年は、どんな“自分らしさ”を大切にしたいか?」との質問では、「自己主張をする」「自分の意見を持つ」「自分を無理に隠さない」といった回答が多く寄せられ、自分を大きく変えることよりも、自分自身と向き合いながら、等身大でありたいという意識が伺えた。

この調査は、同社を利用している全国の高校生を対象に、12月1~19日にかけて、実際に高校を訪問してアンケート調査をするという形で実施。有効回答数は146人。

調査結果の詳細

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