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2026年9月28日

金沢工業大学、学生主体のAI教育実践がスタンフォード大学発行の『AI Tinkery Playbook』に掲載

金沢工業大学は24日、同学Beyond SDGs推進センターがスタンフォード大学の「AI Tinkery(エーアイ・ティンカリー)」に着想を得て進めてきた学生主体のAI教育の実践が、スタンフォード大学の学習研究拠点・Stanford Accelerator for Learningにより2026年8月に発行された教育者向けガイド『AI Tinkery Playbook』に掲載されたと発表した。

同プレイブックには、スタンフォード大学のほか、AI Tinkeryの展開を始めた米国の学校・学区の事例が紹介されている。

金沢工業大学は米国外の教育機関の事例として唯一掲載されたばかりでなく、大学としてもスタンフォード大学以外では唯一の掲載となった。金沢工業大学からは教員と学生のコメントおよび学びの空間の3点が写真とともに紹介されている。

1. 「AI Tinkery Playbook」とは
「AI Tinkery Playbook」は、スタンフォード大学が運営する「AI Tinkery」の考え方と実践方法を、世界の教育者が自分の学校でも再現できるようにまとめたガイドブック。冒頭には、スタンフォード大学教育大学院長のDan Schwartz教授によるメッセージが掲げられている。

プレイブックは、次の内容で構成されている。
● 指針となる4つの原則「CHAT」:
Collaborative(協働的)、Human-centered(人間中心)、Applied(実践的)、Thoughtful(思慮深い)
●活動(Activities):
「AIを理解する」「AIを形づくる」「AIを評価する」という3つの学習目標に沿った活動集(Tinkery Toolkit)
●空間(Spaces):
学校や大学の中にAI Tinkeryの空間をつくる方法と実例
● 人(People):
AI Tinkeryの運営を支える利用者・リーダー・メンター(協力者)の役割
● 参加方法(Play with us!):
世界の教育者がつながる「AI Tinkery Network」への参加案内
各章には、AI Tinkeryを自校で実践を始めた教育者の声が「COMMUNITY SPOTLIGHT(コミュニティ・スポットライト)」として掲載されており、金沢工業大学もその一つとして紹介されている。

2. 金沢工業大学に関する掲載内容
金沢工業大学の事例は、次の3か所に掲載されている。

1) 教員のコメント(COMMUNITY SPOTLIGHT)
AI Tinkeryの指針「CHAT」を解説するページに、平本督太郎教授(Beyond SDGs推進センター所長)と池田梨花講師(同センター KIT AI Tinkeryプログラムディレクター)の顔写真とコメントが掲載された。同じページには、米国ワシントン州のPeninsula School District(ペニンシュラ学区)の事例が並んで紹介されている。

2) 学生のコメント(STUDENT SPOTLIGHT)
「Activities(活動)」の章に、金沢工業大学AI Tinkeryプログラムに参加する学生のコメントが「STUDENT SPOTLIGHT(学生スポットライト)」として掲載された。
プレイブック全体の中で学生の声が掲載されているのは、この1カ所のみ。
同じページには金沢工業大学の「AI Tinkery KIT Prototype Space」で学生が活動する写真も掲載されている。

3) 学びの空間(Spaces)
「Spaces(空間)」の章では、AI Tinkeryを導入した各校がつくった空間の例として、スタンフォード大学、Lakeside Elementary(米国フロリダ州)、Gideon Hausner Jewish Day School(米国カリフォルニア州)とともに金沢工業大学が紹介された。金沢工業大学については「学生が、学習・文化・AIを組み合わせたゲームやアプリをつくる課題に取り組んでいる」と、学生が制作した教材の写真とともに説明されている。

3. 掲載されたコメント(日本語訳)
掲載された平本督太郎教授・池田梨花講師のコメントは以下のとおり。
「AIへの過度な依存は、人間の認知の発達を損なうおそれがあります。だからこそ、教育はいますぐ変わらなければなりません。AIとの協働が深まるなかで、私たちは手を動かす実践を通して鋭い感覚を養い、AIに主導権を委ねるのではなく「社会を主体的に設計する側(proactive architects of society)」であり続けなければなりません。「AI Tinkery」が欠かせないのは、そのためです。AI Tinkeryは、遊び心とコミュニティが出会う場であり、人間とAIの新しい関係に正面から取り組むことを可能にします。そうすることで、私たちは教育機関のなかに、学生が主導する新しい文化を築いています。現在、この環境を本学および日本各地の高校に広げ、若い世代が新しい技術を批判的に評価し、持続可能な未来を主体的に築いていけるよう取り組んでいます」

AI Tinkeryプログラムに参加する学生のコメントは以下のとおり。
「生成AIを探究する大学のプロジェクトを通じて、私はAIを「作業を自動でこなすだけの道具」ではなく、「人間の能力を広げる強力な道具」として見るようになりました。もちろん、AIをカンニングペーパーのように使いたくなる誘惑もありました。しかしこのプロジェクトは、そうではなく、AIとともに学び成長することがどれほど意味のあることかを教えてくれました。AIは人間の創造性に取って代わるものではありません。むしろAIのおかげで、人とテクノロジーが一緒に何を生み出せるのかについて、私はいっそう好奇心を持ち、深く考え、わくわくするようになりました」

関連URL

スタンフォード大学「AI Tinkery」

金沢工業大学Beyond SDGs推進センター

金沢工業大学

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