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2026年10月19日

全寮制の「夜間学習」ですらら活用 生徒の学力に寄り添い、自立的な学習者を育む /秀明学園 秀明中学校

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秀明学園 秀明中学校(埼玉県川越市)は、1978年に開校した中高一貫の全寮制学校。医進・特進コース、スーパーイングリッシュコース、総合進学コースの3コースがあり、将来は医師を目指す生徒が多く在籍する。同校では「夜間学習」の時間帯を利用してAI教材「すらら」を活用。学習に対する意識づけや全寮制ならではの「すらら」運用について、中学1年生の取り組みを訊いた。

秀明学園 秀明中学校

学園の理念に共鳴した「すらら」の個別対応

秀明中学校 小沼伸孝 教頭(保健体育)

秀明中学校は、2019年4月から「すらら」を導入している。生徒間の学力差があるが、同学園の創立者である川島寛士氏は、生徒それぞれに適した課題を提示し、一人ひとりの学力を伸ばしていく教育を重視してきた。

同校の小沼伸孝教頭は「すらら」導入のきっかけを、「学習が進んでいる生徒には次の課題を、理解が十分ではない生徒には解説をしたり、より易しい課題や単元をさかのぼった課題を出したりと『すらら』は臨機応変なシステム。本校が望んでいる教育に近いと考え、採用に至りました」と説明する。

生徒が将来の目標を常に意識することで「自立的な学習者」を育む

同校では、入学時から生徒自身が将来の目標を意識することを大切にしている。創立以来の伝統行事である「宣誓式」では、生徒が将来の夢や目標などを記した決意文を、校内にある「秀明の塔」に収める。

小沼教頭は、「こうした行事を通して、生徒には常に目標を意識してもらいます。今現在の大きな目標を定め、その実現に向けて小さな目標の設定を繰り返し行うことで、自立的な学習者の育成を推進しています」と話す。目標を立て、スモールステップを積み重ねる中で、自ら学習に取り組む姿勢が育まれていく。こうした学びを支えるうえでも、個別最適な学習を支援する「すらら」が重要なツールとなっている。

現状学力を把握し、「夜間学習」で必要な復習課題に取り組む

同校では、入学後すぐに「現状実力テスト」を「すらら」を活用して実施している。これは、小学4~6年生の学習内容を中心に、国語、算数、理科、社会の主に4教科について、生徒の現状の理解度を把握し、その後必要に応じて復習課題に取り組むためのもの。以前まで小学校課程診断テストとして紙ベースで実施していたことを、2025年度から「すらら」に置き換えた。

佐々木 貴史 教諭(理科、中学1年生担当)

佐々木 貴史 教諭(理科、中学1年生担当)は、「『すらら』はテストの段階から使えます。その結果に応じて、生徒それぞれの理解が不足している単元などを自動的に抽出してくれて、そのまま復習することができるため、本校ではとても助かっています」と話す。

全寮制の同校は、夕食後に「夜間学習」の時間を設けている。月曜~木曜日(祝日を除く)の18時45分~21時10分に実施されており、現在、中学1年生はこの時間の一部を利用し、同テストの結果に応じた復習課題にそれぞれ取り組んでいる。

また、通常の授業内容でも、授業で十分に理解できなかった部分は「すらら」で補えるよう、教科担当の教員から課題配信をし、教員による指導とICTを組み合わせている。「目標設定をすれば、生徒の理解度に応じて次々と問題が変わっていくので、学習の幅が広がったと感じています」と佐々木教諭。学年をさかのぼった学び直しから現在の学習まで、生徒の学力向上にトータルして「すらら」の活用場面が広がっているという。

夜間学習で「すらら」に取り組む生徒

▼秀明中学校の「すらら」運用
(1)学期初めに「現状実力テスト」を実施
(2)一人ひとりに復習課題の配信
(3)「夜間学習」で継続して課題に取り組む
(4)学期末に振り返り

現状実力テストの結果に合わせ、1学期を通して一人ひとりの苦手克服に取り組む

教員の負担を最小限に抑え、生徒への支援を最大化する

「すらら」は教員の負担軽減にもつながっている。同校では新入生に対して寮生活の指導も必須である中、これまでは、授業開始前にテストで必要な用紙の印刷、 その後の採点、分析など生徒それぞれの成績評価のサポートを教員が全ての準備を担っていた。

すららネットでは、同校の要望を受け、「現状実力テスト」の結果を家庭向けの分析表まで自動的にまとめられるようカスタマイズした。小学校段階のどの教科・単元に理解不足があるのかを細かく可視化できる仕組みだ。小沼教頭は「本校に合わせたカスタマイズを丁寧にしてもらい、フットワークが軽く感謝しています」と話す。

「夜間学習」においても、教員がドリル形式の問題を作成したり、外部からチューターを招いたりするなど多くの労力を要していた。現在は、生徒一人ひとりが学習到達度に応じた学習を「すらら」でできるため、教員の負担は大きく軽減されているという。

生徒の学習姿勢にも変化が見られる。佐々木教諭によれば、「すらら」での学習時間を見ると、成績上位層の生徒はもちろん、勉強が苦手な生徒も「こんなに進めているの?」と驚くほど捗っている姿があるという。同校が目指す、自立的な学習の習慣が着実に育まれていることがうかがえる。

<中学1年生のコメント>

「すらら」で復習に取り組み、自ら学ぶ習慣について、中学1年生から声が寄せられた。

女子 A.Tさん
「すらら」を使って、自分の苦手な分野に気づき、理解できるまで復習することができました。特に数学では、分数の正負の足し算・引き算を繰り返し学習し、苦手を克服できたことが自信につながっています。難易度も取り組みやすく、基礎をしっかり定着させながら、楽しく自分のペースで学べるところが「すらら」の魅力です。

男子 Y.Iさん
「すらら」を通して、自分では気づかなかった苦手分野を発見できました。特に苦手だった英作文も、繰り返し練習することで少しずつ力をつけています。間違えた問題に合わせて練習問題が出てくるので、復習がしやすいのも特徴です。小学校の内容まで振り返ることで、学習の定着度も確認でき、自分に合った学びにつながっています。

女子 M.Tさん
「すらら」は、間違えた問題の解説が丁寧で、復習問題にも取り組めるので、自分の力で問題を解く習慣が身につきます。テスト前には家でも活用しており、小テストに取り組みながら理解を深めています。気軽に始められ、ゲームをするような感覚で楽しく学習できるところも、「すらら」の良いところです。

生徒のために「すらら」活用を増やしたい

今後について、小沼教頭は、「『すらら』をさらに活用したいと考えています。現在は夜間学習の一部ですが、もっと活用する時間を確保して、より生徒のためになる形にしたいと思っています」と意欲を語る。佐々木教諭も、「教員による授業と『すらら』との連携やバランスを図って、活用範囲を広げていきたいと考えています」と話す。

「宣誓式」が示すように、同校が中学校3年間を通して目指すのは、自分の将来の志望や目標を定め、その実現に必要な学習を自ら考え、進めていける力を身につけること。個々の学力に寄り添いながら、生徒が自ら学ぶ力を育てる。その教育を支える方法として、「すらら」活用が新たな可能性を広げている。

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