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2026年10月30日

金沢工業大学、四足歩行ロボット「Unitree Go2」を活用した巡回ロボットの研究開発

金沢工業大学は28日、同学情報工学科・中沢実研究室が、金沢機工およびAIロボットシステムズと共同で、フィジカルAI時代を見据えたロボティクス分野の研究開発として、Unitree Robotics社の四足歩行ロボット「Unitree Go2」を活用した巡回ロボットの社会実装に向けた取り組みを進めていると発表した。

現在、システムのプロトタイプ開発は完了しており、オフィスビルや工場での実運用を想定した「PoC(Proof of Concept:概念実証)」の段階へ移行している。近く、金沢工業大学扇が丘キャンパス31号館において24時間連続稼働による実証実験を行い、技術的な検証を進める予定。

近年、生成AIや大規模言語モデルの進展により、AIはデジタル空間での情報処理だけでなく、現実空間において自律的に行動する「フィジカルAI」の時代へと移行しつつある。

今回開発している巡回ロボットは、人手不足や高齢化が課題となっている警備・保守点検分野において、人間とAIロボットが協働する新たな運用モデルの実現を目指している。

想定される活用シーンは以下の通り。
• オフィスビルや工場内の定時巡回
• 夜間・休日の安全確認
• 設備機器の異常検知
• 消灯確認や施錠確認
• 危険エリアの遠隔監視
• 作業現場の状況記録・報告

開発に使用している四足歩行ロボット「Unitree Go2」は、4D LiDARセンサー「L1」を搭載している。360度×90度の半球状超広角センシングにより、人や障害物、設備などを高精度に認識できるほか、自動充電機能を活用することで24時間体制での巡回・点検運用を可能にしている。

また、開発チームでは既に100メートル×100メートルの広範囲エリアを自律巡回できる地図学習機能を備えたプロトタイプを開発しており、社会実装に向けた技術検証を進めている。

本プロジェクトの大きな特徴の一つが、実際の開発現場そのものを教育の場として活用する新しいコーオプ教育の取り組み。

金沢工業大学では2019年度から、学生が企業社員として一定期間専門業務に従事しながら学ぶ「KITコーオプ教育プログラム」を実施している。大学と企業が共同で教育プログラムを設計し、学生は企業の一員として実社会の課題解決に取り組む。期間中は給与が支給されるため、責任ある立場で実践的な経験を積むことができる。

これまでのコーオプ教育では、学生が企業へ赴き、企業内で業務に従事するスタイルが一般的だった。

一方、本プロジェクトでは、その考え方を発展させた新たなコーオプ教育モデルを採用している。

中沢実研究室を開発拠点とし、企業技術者が定期的に研究室へ参画。5名の学生が企業担当者の指導を受けながら、実際に社会実装を目指すロボット開発に携わっている。学生には企業から報酬が支払われ、アルバイトではなく実践的な開発業務として責任を持って取り組む。

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金沢工業大学

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