2018年9月27日
デジタルメディアの活用、世代間で顕著な違い 実態調査で判明
デロイト・トーマツ・コンサルティングは26日、各国のデロイトのテクノロジー・メディア・テレコムプラクティスが実施している「デジタルメディア利用実態調査」の日本での調査結果をまとめ発表した。
この実態調査は、デジタルデバイスの保有、デジタルサービスの契約、利用動向といったデジタルメディアの利用状況について年代別に動向をまとめたもの。
また映像コンテンツ、ニュース、ソーシャルメディア、広告、ゲーム、音声対応デジタルアシスタント、AR/VR、パーソナルデータのカテゴリに分類し、より詳細にデジタルメディアの浸透状況や利用における課題を分析。
日本の実態調査結果によると、ニュース情報を得る手段として最も頻繁に使用するものは、いずれの世代でもTV(ニュース番組)が最も多かった。
ただ、71歳以上が62%、52~70歳が57%、35~51歳が51%、28~34歳が38%、21~27歳が36%、14~20歳が30%と年代が若くなるにつれ減っており、Z世代(14~20歳)ではソーシャルメディアでのニュース取得(28%)が主流になりつつある。
ソーシャルメディア情報の信頼性に関しては、ミレ二アル世代(21~34歳)のソーシャルメディアユーザーのうち、約6割がソーシャルメディア上のニュースの信頼性に懸念を持ち、信頼性を担保するために情報源を重視している。
ソーシャルメディアを通じた企業との接触については、全体の2割の消費者がソーシャルメディア経由で企業と接触した経験があった。
また、ソーシャルメディアから企業情報を取得する若年層は多く、企業のソーシャルメディア利用がブランド認知で高く評価されていた。
音声アシスタントについては、全体の1割が「毎日」音声アシスタント機能を使用し、10代の利用経験率は半数に迫ることが判明。活用方法は、Z世代では動画・音楽の再生での活用が目立つ一方、50代以上では「メッセージ・電子メールを読む/送信する」のニーズが高い。
AR/VRの機器保有率と用途に関しては、VRヘッドセットの保有率は前年と変わらず3%だった一方、「映画やTV番組の視聴」、「教育」など幅広い用途で使用頻度が増えている。
用途別の関心度では、Z世代・ミレニアル世代でゲームへの関心が高いほか、映画やTV番組のコンテンツ視聴、自分の周囲に関する情報取得などにも幅広い世代で興味が示されている。
同調査は今年6月、デロイトグローバルの委託を受けた独立調査会社が、14歳以上の一般消費者(日本国内分2083人)を対象に実施したオンライン調査の結果をまとめたもの。
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