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2025年6月26日

ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.12 <スクラッチで輪奏>

ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第12回。
今回は<初級者>向け、Scratchで輪奏(カノン)のプログラムに挑戦します。

音楽のブロックでみんなのコンサートを創ろう

前回はScratchの「音楽」ブロックを使って、「かえるの合唱」のメロディとリズムを作りました。

今回は、演奏するスプライトを増やして、スタートのタイミングをずらすことで輪奏に挑戦していきます。さらに、背景やキャラクターの動きの演出アイデアもご紹介します。
音と動きが合わさると、作品の魅力がぐっとアップします。

*「輪奏(カノン)」とは、同じメロディのタイミングをずらして演奏する方法です。

「かえるの合唱」を演奏する(ふりかえり)

前回は、メロディのブロック「がっきを◯にする」で楽器を選び、「◯のおんぷを□はくならす」で、音と長さを指定して「かえるの合唱」をピアノで演奏しました。

「テンポ」は120BPM(Beats Per Minute:1分あたりの拍数)を指定しています。
4小節分を用意しておきました。


リズムのブロックでは次のように「タカ・タカ・タカ・タカ」とメロディに合わせてビートを刻みます。4小節分なので8回繰り返しています。

• 「スネアドラム 0.5拍 → 0.5拍休み」
• 「バスドラム 0.5拍 → 0.5拍休み」


演奏するスプライトを増やす

スプライトリストで右クリック、複製を選択してメロディとリズムを増やします。


演奏を開始するタイミングをずらす

複製をした「メロディ2」「リズム2」の冒頭に1小節分「4はくやすむ」を挿入します。つまり1小節分タイミングをずらして演奏します。これで簡単な輪奏(カノン)ができ上がりました。


コンサートを演出する

背景をコンサート会場にする、各キャラクターのコスチュームを変える、コスチュームを複数用意して演奏に合わせて切り替える処理を並行して動かしていきましょう。ドラムやピアノの演奏の動きが加わるとぐっとコンサートらしくなります。演出を工夫してオリジナルのコンサートを仕上げてくださいね。


*「メロディ2」と「リズム2」は2秒(今回のコードでは1小節分)待ってからアニメーションを始めて演奏に合わせています。

今回は、音楽ブロックで輪奏(カノン)に挑戦しました。
スプライトを増やして演奏のタイミングをずらすことで、重なりのある演奏ができました。
背景やコスチュームを工夫することで、見た目も楽しいコンサートになったと思います。

音楽授業での活用

Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアの表現、発表、調べ学習など、さまざまな教育活動で活用できるツールです。
音楽の授業でも、音やリズムを視覚的に扱いながら、創作やアンサンブル(合奏・輪奏・重奏など)の体験を通して、楽しみながら学びを深めることができます。
作品として仕上げて発表することで、達成感や表現力、協働する力なども育まれるのではないでしょうか。

スクラッチの使い方

<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。

ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)

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