2013年11月5日
近畿大学/重度障がい者のPC使用を可能にする世界初の「呼気マウス」
近畿大学は31日、同学の生物理工学部 人間工学科人間支援ロボット研究室の北山一郎准教授と中川秀夫准教授が、呼気だけでPCのマウスを全方向に動かせる世界初の「呼気マウス」を開発したと発表した。
重度の障がい者は、下肢の機能だけでなく上肢の機能の著しい低下がみられる場合がある。
呼気は人間が自分の意志で制御できる最後の機能の一つであるため、この呼気をコントロールすることで、PCの入力を可能にする入力装置の開発は障がい者にとって便利なツールとなる。
「呼気マウス」は、呼気の「強く吹く/弱く吹く/強く吸う/弱く吸う」という4種類の呼気にマウスを対応させ、呼気量により入力装置を多チャンネル化することにより上下左右の動きの制御ができるようにしたもの。
呼気の制御をPCに入力できる装置(呼気マウス)を開発することで、PC上のマウスカーソルを上下左右自由に動かせるようになった。
また、マウスの右クリックと左クリックも、呼気の時間と強さを設定することで実現。これらにより、PC上に示されたメニューを選択できるだけでなく、PCのOSに入っているスクリーンキーボードを使用し、文字を任意に選択する文字入力も可能。
「呼気マウス」を使用することで、重度障がい者がソーシャルネットワーキング・サービスを利用することも可能となり、他者とのコミュニケーションが図れ、生活の質の向上に貢献できるという。
問い合わせ先
最新ニュース
- 全国の学校施設づくり関係者と文科省がフラットにつながる「CO-SHA Slack コミュニティ」始動(2025年12月19日)
- eスタジアム、和歌山県主催・第2回「和歌山県高校eスポーツ選手権2026」に参画(2025年12月19日)
- 習い事や学習塾、8割以上の親が「子どもの成長につながった」と実感 =イー・ラーニング研究所調べ=(2025年12月19日)
- 子どもの新年の目標・抱負、8割以上の親が「達成のために助言や手助けをした」=栄光ゼミ調べ=(2025年12月19日)
- Biz Hits、理系出身者に聞いた「理系におすすめの職業」ランキング(2025年12月19日)
- デジタルハリウッド、neoAIと共同開発した壁打ちチューターAI「Ututor」が「生成AI大賞2025」優秀賞受賞(2025年12月19日)
- FC今治高校×三菱電機、「未来の理系人財」育成プロジェクトで共創ワークショップ開催(2025年12月19日)
- ARI、長岡技術科学大学でAIを使いこなす視点を学ぶ「キャリア形成研修」実施(2025年12月19日)
- 日本数学検定協会、「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2025」に数検3級から8級の英語版の問題提供(2025年12月19日)
- わけわけ、子どもの我流プログラミングを本物の教養へ変える「ゲームクリエイター探究講座」オンライン説明会開催(2025年12月19日)












