2013年12月24日
広尾学園/「広尾学園×iPad×ICT」カンファレンス2013で熱気
東京港区の広尾学園は21日、「広尾学園×iPad×ICT」カンファレンス2013を開催し、公開授業や情報共有イベントを行った。公開授業には200人以上の見学者が参加し、教室は熱気に包まれた。
公開授業は、2012年度に1人1台iPadを導入した中学本科クラス、2007年度から1人1台MacBookを導入した中学インターナショナルクラス、そして2011年度から1人1台iPadを導入している高校医進・サイエンスコースで行われた。
中学本科コースのホームルーム授業では、「自分たちで考えた新商品をプレゼンしてみよう」というテーマのもと、7つのグループで考え話し合ったアイデアをICTツールを活用して発表した。
奇抜で学生らしいアイデアと発表慣れした巧みなプレゼンテーションで、教室は生徒と多くの見学者の笑い声に包まれていた。
「江戸時代、大名にとって参勤交代とはどんな意義があったのか?」と題した中学本科の社会の授業では、iPadと電子黒板を連動した出題~回答~解説の流れが確立され、教師と生徒のやりとりがテンポ良く進められた。
生徒の回答結果は瞬時に電子黒板に掲示され、一人ひとりの設問に対する見方や考え方の多様性、同一性を明らかにしながら教師が正答につなげ、「正解の理由」が分かり易く提示された。
参勤交代の経路の解説では、山陰地方の大名が江戸に至るまでの経路を「Google Earth」で示しながら、道中での課題や出来事が地形や地理的環境と合わせて説明された。
また、中学本科の英語の授業では、iPadを使った個別学習だけで無く、周囲の生徒と相談し合ったりそこに教師が参加したりという、ICTを活用した協働学習の一端をうかがうことができた。
インターナショナルクラス中学2年の数学では、外国人教師の授業も英語、生徒とのやりとりもすべて英語で行われていた。
主に帰国子女などすでに英語力のある生徒のための「アドバンスト・グループ」は基本的に、英語で授業が行われる。これから英語力を身につけたい生徒のための「スタンダード・グループ」でも、半分以上の授業は英語で行われる。
両グループとも高校の「インターナショナルコース」を経て、国内外の難関校への進学を目指すという。
広尾学園ならではの、高校「医進・サイエンスコース」の公開授業は、ICTツールを使った研究活動の日常風景と「研究の進捗報告」「学術論文の内容発表」が行われた。
発表準備をする生徒たちは、Windowsパソコンを使っており、必要に応じてiPadと使い分けているという。
広尾学園ではiPadの導入利用に際し、「iPad活用ガイドライン」を策定し、「授業や研究活動、そして学園生活のあらゆる場面で各生徒の目標のためにiPadを必要に応じて使う」というスタンスで取り組んでいる。
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