2014年2月17日
ベネッセ/EdTechシンポでMOOCを巡る動向語る
ベネッセコーポレーションは12日、「EdTech 新しい学びシンポジウム 第3回」を東京大学福武ホールで開催した。
「大人の学び」と題した今回のシンポジウムでは、京都大学 高等教育研究開発推進センター 飯吉透教授、元Google副社長の村上憲郎氏とライフネット生命保険 岩瀬大輔代表取締役社長が登壇し、生涯学習について産学の視点から語った。
飯吉教授は、「オープンでフラットな学びとやる気格差」をテーマに、21世紀のオープンエデュケーションとして注目を集めるMOOCを巡る動向などを中心に講演した。
京都大学は2013年5月、日本の大学として初めてedXに参加。edXはハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などが参加する非営利組織によって運営される、講義コンテンツをオンラインで提供するプラットフォームで、京都大学では「KyotoUX」として今夏から講義募集を始める。
飯吉教授はオープンエデュケーションがもたらす新しい可能性について紹介する中で、オープンエデュケーションの構成要素として、テクノロジー、コンテンツ、ナレッジのオープン化に加えて、プラクティスがあると説明。
「教育のプラクティス(過程や評価)が公開されることで、これまで高等教育に縁遠かった人にも届くようになる。まさに“飛び道具”だ」と、MOOCの社会的な有益性について語った。
また、「MOOCで教えることは、もはや大学教員の専売特許ではない」と語り、学生アマチュア教員や社会人などの草の根的な活動について紹介した。
オープンエデュケーションは社会人の学びにも大きな影響を与えるもので、「仕事と学びがシームレスに融合し、その両者の間を、誰もがいつでもどこででも自由に行き来しながら自己成長し続けられる社会」を実現する可能性を持つと、オープンエデュケーションの重要性について語った。
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