2014年12月9日
TEDxKids@Chiyoda/十人十色のスピーチ&パフォーマンスを21名が披露
TEDxKids@Chiyodaは11月30日、TED公式ライセンスプログラム「TEDxKids@Chiyoda」を東京・千代田区の3331 Arts Chiyodaで開催した。
TEDxKids@Chiyodaは、子どもたちにアイデアを伝え、子どもたちから革新的なアイデアや取り組みを聞くプログラム。今回は“Unknown Colors”をテーマに、教育・研究機関、企業などで活躍する21名の登壇者が十人十色のスピーチ&パフォーマンスを披露した。
第一部では、「自分らしく学べる学校へ」と題して、中学生の松谷知直さんが自身の体験から感じたことについてスピーチした。
学習障がいを持つ松谷さんは、字を書くことや読むことに対して苦手意識を感じていた。小学5年生の時、障がいや病気を抱えた小中高校生・大学生の進学・就労を支援する「DO-IT Japanプログラム」に参加し、そこでiPadに触れた。そうした機器を学校で使うまでには試行錯誤があったが、iPad活用で、皆と同じペースで学習できるようになった松谷さんは、「iPadは自分にとって教科書でありノートであり鉛筆であり消しゴムだ」という。
自らの経験から感じたこととして、「誰もが自分にあった学びを選択できるようになること」が大切で、同じように読み書きに困難を感じている人も「学ぶということを諦めないでほしい」と語った。
また“未来”をテーマとした第二部では、予防医学研究者の石川善樹医学博士が登壇登壇、「大人も知らない自分の変え方」について紹介した。
生活を変えようと一念発起すると、ほとんどの人は新しいことを突然始めるものだが、長続きしないことが多いようだと石川さん。そうではなくて毎日の行動を少し変えてみることが重要だという。ダイエットに取り組んだ友人の例を挙げ、挫折しやすいジョギングよりも昼食を食べすぎる習慣に注目し、そこを改善したことで結果が出たと述べた。こうした「キーストーン習慣」を見つけ、始めてみることが、自分を変えることにつながると語った。
第3部では、地域貢献型イノベーターとして活躍する高校生の宮島衣瑛さんが、プログラミング道場などの取り組みについて語った。
2013年5月から千葉県柏市で、小中学生向けのプログラミング道場「CoderDojo Kashiwa」を主催・運営する宮島さんは、プログラミングツール「Scratch」を使った教育の方法を考えているという。そのほか、地域の課題をITの力で解決する「Code for KASHIWA」などにも参加。プログラミングの義務教育化に関しては、「果たして学校で本当にクリエイティブな活動ができるのか」という疑問を感じ、プログラミング“を”学ぶのではなくそれを通してなにを学ぶのかが大切だと述べた。
キュレーターの青木竜太氏はすべてのスピーチを終え、“Unknown Colors”というテーマにふさわしい素晴らしいスピーチやパフォーマンスを見ることができたと語った。
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