2015年10月28日
iTeachers TV/Vol.23 日本デジタル教科書学会 片山会長(前編)を公開
iTeachers TVは28日、iTeachers TV Vol.23、日本デジタル教科書学会 片山敏郎会長による「次期学習指導要領で目指す学力と情報リテラシー(前編)」を公開した。
2014年11月に中教審への諮問が出されてから、「アクティブラーニング」という言葉がにわかにクローズアップされている。新学習指導要領では、アクティブラーニング、すなわち「主体的・協働的に学ぶ学習」が重視されると言われている。では、ICTの活用とアクティブラーニングの関係についてはどうか。これまでは、学習内容を分かりやすくするためにICTを用いることが多くあった。しかし、今後は子ども自身が、ICTを活用するという考え方が重要となる。いわばICTを教具のみから、子どもの道具にしていく。言い換えると、子ども自身が、ICTを活用して課題を解決する能力を高めることが大事であり、これこそが「情報リテラシー」と言われるもの。
2015年の8月26日に出た、教育課程企画特別部会における論点整理を基に、総合的な学習における高めたい力とICTの関係を考えてみる。これからの総合的な学習で求められる力は2つある。1つは、各教科等単独では取り組むことの難しい現代的な課題。もう1つは、教科横断的な思考力、そのために必要なスキルを身につけること。具体的には、比較や関係付けなどの思考の方法を用いながら、情報を収集したり、整理分析したりする力になる。そして、そのような力を発揮させるために道具として働く力が情報リテラシーだ。これらの関係性を意識しながら意図的に指導していくことにより、教科横断的な思考力を高め、そして、現代的な課題の解決に向かう子どもを育成することができると、片山会長は語る。
片山会長は、いち早くタブレット端末を活用した実践開発に取り組んだこの分野の先駆者。2013年からは、新潟大学教育学部附属新潟小学校でiPadを1人1台活用した実践研究に取り組んでいる。特に、21世紀型の総合的な学習と情報リテラシーの育成について実践研究を進めている。型に捉われない自由なICT活用のあり方を信条としている。
後半の「教育ICTなんでも3ミニッツ」は、デジタルハリウッド東京本校の米倉 明男講師による「littleBitsを使った電子工作ワークショップ~『作って遊ぶ! Playground ! 2015』」。
米倉 講師は、AOLのアートディレクターとしてWebアプリケーションのUI設計を担当後2007年独立。フリーランスとして多くの企業Webサイトやアプリケーションのコンサルティング、デザイン設計、プログラミングを手掛ける。 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)正会員。デジタルハリウッド東京本校、法政大学、和光大学非常勤講師。。
□「次期学習指導要領で目指す学力と情報リテラシー(前編)」
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