2016年2月17日
武蔵村山市立第七小、「おまかせ教室」使ったちょいタブ公開授業
東京都武蔵村山市立小中一貫校大南学園第七小学校は、学校関係者等を対象にした教育セミナー「武蔵村山発!!奇跡の3週間から始まったちょいタブの軌跡」を15日に開催した。
東京都公立小中学校ICT教育環境整備支援事業の一環として、NTT東日本の協力により、クラウドサービスやタブレット端末(NEC製10.1インチ)60台、充電保管庫やプロジェクター、Wi-Fi環境などICT機器やICT支援員等の提供・配備を受けて行った催し。この支援事業には2015年度、6自治体が参加している。
まず、7つの学級・クラスごとに公開授業を行った。NTT東日本の学習支援クラウドサービス「おまかせ教室」のうち、授業で使われているのは、授業支援アプリケーション「おまかせ教室 テックキャンバス」と、学習指導・教材ソフトウェア「おまかせ教室 ラインズeライブラリ」、協働学習支援アプリケーション「おまかせ教室 コラボノート」。
6年1組の道徳では、高山夏樹教諭が「かけがえのない命」を主題に取り上げ、NHKの動画「ペットの命は誰のもの」を使い、動物の命を大切にしようという気持ちをもつことを狙いとした授業を行った。
高山教諭がプロジェクターを使い、飼えなくなったペットに関する映像や殺処分されるペットの数の推移などデータを示しながら授業が進められた。児童40名は全員タブレット端末を持ち、問いかけに対する意見を書き込むと、それらの画面が大きなプロジェクターに映し出される。高山教諭に意見を読み上げられた児童は、発言しながらどうしてそう考えたのかというように、さらに思考を深めていく。また、テックキャンパスの投票機能を使い、全体の傾向を可視化するような活用も行われた。
1年1組の音楽では、市川こずえ教諭が「ききあってあわせて」「どれみのうた」を題材に、歌の歌詞に合った様子や情景をプロジェクターに表示し、リズム表現を楽しんで学ぶための活用が行われた。その他、どちらの教室でも児童がタブレット端末を長時間使い続けるのではなく、要所要所での効果的な活用がみられた。
その後に行われたパネルディスカッション「ICTを活用した授業づくり」では、複数の学校関係者や有識者が「教科学習の筋を崩さない」「ICTありきにならない」ことに注意し、なにより「子どもの学びのプロセス」に注目することが重要だと発言。そうした点を踏まえた今回の公開授業は、セミナータイトル通り「ちょいタブ」活用を実践し、ICT活用による授業改善という取り組み事例となった。
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