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2016年5月11日
富士通のスパコンが東大・筑波大の共同運営施設で受注 国内最高性能へ
富士通は10日、東京大学と筑波大学が共同運営する最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC)に導入される「メニーコア型大規模スーパーコンピュータシステム」を受注したと発表した。12月から全系稼働予定で、国内最高性能のスーパーコンピュータとなる見込み。
新スーパーコンピュータシステムは、同社のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY(PRIMERGY)」の次期モデル8208台で構成されるPCクラスタシステム。CPUには、「次世代Intel Xeon Phi Processor(Knights Landing)」を採用し、総理論演算性能は25ペタフロップス(PFLOPS)(*1)以上となる。
同システムは、計算ノードとしてPRIMERGYの次期モデル8208台、ログインノードとして「PRIMERGY RX2530 M2」20台をはじめ、合計51台の「PRIMERGY」を組み合わせて構成されるPCクラスタシステム。計算ノードには、「次世代Intel Xeon Phi Processor (Knights Landing)」向けに最適設計された次期モデルを採用し、総理論演算性能は25 PFLOPS以上となる。各計算ノード間は、最新の高速インターコネクト(*2)である「Intel Omni-Path Architecture」により接続され、高い並列演算性能を実現する。
設置面では、2Uラックマウントシャーシに8ノードを搭載した高密度実装となっている。また、最先端の温水冷却技術(*3)により、システムを構成する各コンポーネントへ供給する冷却水の温度を最適化することで、高効率な冷却や省電力を実現している。
また、大規模システムの効率的な運用を実現するHPCミドルウェア「FUJITSU Software Technical Computing Suite」を実装。計算ジョブのスケジューリングや、システム全体の運用管理を行う。さらに、同社と富士通研究所が持つ大規模HPC向け高速化技術により、システムの性能を最大限に引き出す。
東京大学と筑波大学は、京都大学とともに最先端のオープン技術を基に、各大学のスーパーコンピュータの共通仕様を「T2Kオープンスーパーコンピュータ」として策定。その仕様に基づくPCクラスタシステムを各大学が導入。東京大学様と筑波大学様は2008年から2014年までの間、それぞれのシステムを運用していた。
両大学は後継を検討した結果、国内で初めて単一のスーパーコンピュータを共同で構築・運営するための組織として、「最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC)」を設置。同施設の主要計算機として、新スーパーコンピュータシステムの導入を決めた。
*1 ペタフロップス(PFLOPS):Peta Floating-point Operations Per Secondの略。Petaは1000兆(10の15乗)のことで、毎秒1000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。
*2 インターコネクト:計算ノード間を高速に接続するネットワーク。
*3 温水冷却技術:従来よりも高い温度の水で冷却する技術。冷水を得るための冷却設備への負荷が減り、また高い温度の冷却水からの排熱を再利用することができるため、システム全体でのエネルギー効率向上が期待できる。
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