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2017年6月29日
VRでMPS治療技術をどこでも習得できる遠隔医療教育システム
クリーク・アンド・リバー社は28日、木村ペインクリニック、統合医科学研究所、ユニゾンシステムズと、一体型VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「IDEALENS K2+(アイデアレンズ ケーツープラス)」を使用した遠隔医療教育システムを共同開発したと発表した。
同システムは、木村ペインクリニックの木村裕明院長をはじめとする木村ペインクリニック関係者が全国の医療機関や施術所に対して行う、筋膜性疼痛症候群(MPS)の有効な治療法「筋膜リリース注射」の遠隔教育に使用される。
MPSは、筋肉が原因となって痛みやしびれを引き起こす病気で、日本では筋痛症と呼ばれることもある。現時点では、有効な医薬品はなく、治療により筋肉内の痙攣を解く治療が一般的。その中でも特に有効とされている治療法のひとつが「筋膜リリース注射」。木村院長は、全国の医師や施術師が集まってMPSの研究と周知活動などを行うMPS研究会の会長も務め、同治療法の第一人者でもある。「筋膜リリース注射」の技術を全国に広め、MPSの症状に苦しむ患者を一人でも多く救いたいという思いから、VRを使用した遠隔医療教育システムの開発が始まったという。
同システムでは、実際に木村ペインクリニック関係者が施術する様子を写した高画質の映像をリアルタイムで「IDEALENS K2+」に配信し、施術現場を遠隔地からでも強い臨場感を持ちながら見学できるようになる。また、「筋膜リリース注射」時に必要なエコー画像の送信機能や映像を視聴しながら対話ができる機能、簡単な操作で視点を変えられる機能など、「筋膜リリース注射」の技術習得に役立つ機能を「IDEALENS K2+」に搭載している。
VR遠隔医療教育システムの概要
教育内容:筋膜性疼痛症候群(MPS)の有効な治療法「筋膜リリース注射」の技術
対 象:全国のMPS治療に携わる医師と施術師
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