2017年7月18日
千葉大、脱いじめ傍観者プログラムのDVD付き教材を無償配布
千葉大学教育学部の藤川大祐教授は、ストップイットジャパンの協力のもと、映像や指導案などを収録したDVD付き冊子「私たちの選択肢 利用の手引き」を作成し、14日から無償配布を開始した。
授業「私たちの選択肢」は、メディアリテラシー教育やいじめに関する研究などを行っている千葉大学の藤川教授を中心に、敬愛大学の阿部学講師、柏市教育委員会、ストップイットジャパンが連携して開発された。授業の対象は小学校高学年~中学校3年生。
クラスの雰囲気がいじめの発生に関わるという千葉大学、名古屋大学、静岡大学の共同研究成果をもとに、子どもたちが「脱・傍観者」の視点に立ち、いじめの予防や解決方法を話し合い、考えることを目的としている。同授業は、今年5月から千葉県柏市の中学校全20校の1年生を対象に実施することが決まっており、すでに一部の学校で始まっている。
いじめを傍観していた中学生を主人公とする動画教材を活用した授業で、授業を受ける児童生徒は、ドラマの主人公の立場に立ち、いじめを止めるかどうかを選択する。主人公の判断は実際の教室の雰囲気によって決まるような構成となっている。また授業の最後には、授業で伝えたいことをまとめた解説映像を視聴する。授業を通じて、児童生徒が行動することの大切さや、工夫していじめを止める行動をとることの重要性を理解することを狙いとしている。
同冊子内には、45~50分の授業時間で行えるようなモデル指導案や柏市で実施された授業のアンケート結果が掲載され、また、映像教材とワークシートを収録したDVDも付属しており、学校現場で活用できるものとなっている。指導案やワークシート、また、授業内で活用を推奨している抽選アプリは「私たちの選択肢」専用ページからダウンロードできる。
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