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2017年7月24日
分身ロボットが「遠隔出社」、新しいテレワーク方法の研究開始
遠隔操作型ロボット「OriHime」を開発・提供しているオリィ研究所は21日、WITH ALSと共同で、様々な理由で働くことができない人達がテレワークで仕事を続けられる可能性を研究するプロジェクト「働くTECH LAB」を開始すると発表した。
WITH ALSで代表を務める武藤将胤氏は、3年ほど前、「1万人に1人」といわれる難病ALSと診断。病気が進行し、従来の方法で仕事を続ける事が困難になった。今年3月、大手広告会社を退社し、起業した自身の会社で、同じように病気と闘う患者達やそれを支える介護の家族が、家にいながら働ける環境を作るモデルケースを立ち上げるべく活動を開始した。
武藤氏が考えたのは「常に一緒に仕事をしている」という状況を作れる分身ロボットを活用したテレワーク、「ロボットテレワーク」。「ロボットテレワーク」を実現するロボット「OriHime」を見つけ、開発会社のオリィ研究所と協力して、自宅から群馬県の中学校でバリアフリーデザインの遠隔授業を行い、子どもらと交流するロボットテレワークのトライアルを行った。
「OriHime」はカメラ、マイク、スピーカーが内蔵された遠隔操作が可能なロボット。オリィ研究所も、北海道在住の難病患者、岩手県在住の入院患者、神奈川在住の1歳児育児中の母親など、様々な事情で外出できない人を「OriHime」でのテレワーカーとして雇ってきた。
WITH ALSはオリィ研究所と連携し、情報をやりとりする通常のテレワークではなく、そこに居るような存在感を感じさせるロボットテレワークならではの働き方、ロールモデルを調査研究し、活用ノウハウをまとめ、SNSやホームページを通して発信していくことで合意。
将来的には、ロボットテレワーカーの教育や紹介を行う他、短期的には「OriHime」利用者に対して入院療養中のライターが「OriHime」を使いテレワークで取材をし、ロボットテレワークの実例やノウハウを調査、報告する予定だという。
共同プロジェクトの第一弾として、7月21日に、ロボットテレワークの事例ムービーを公開した。
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