2018年7月18日
高校生の9割が「スマホ勉強」を経験、スタディプラス調べ
スタディプラスは17日、高校生の男女と保護者を対象に実施した「スマートフォンでの学習に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。
調査は、6月4日〜11日にかけてインターネットで実施、有効回答は高校生約300人、保護者約460 人。
それによると、スマートフォンを勉強に利用したことがある高校生は87.9%と約9割にのぼった。スマートフォンを勉強に使う理由は、「調べ物をするときにインターネットは手軽にできるから」49.0%が最も多く、次いで「場所を選ばずに勉強できるから」42.9%、「隙間時間で勉強できるから」40.8%が多かった。「遊びの合間に勉強できるから」16.3%という回答もあり、高校生の「遊びと勉強がシームレスになっている」現状がうかがえる。
スマートフォンで勉強をするときに使うサービスは、「YouTube」43.8%が最も多く、次いで動画教材「スタディサプリ」23.2%、学習管理 SNS「Studyplus」20.4%。
今回第2位となった「スタディサプリ」は、有料会員数が 2014年の 2.6万人から2017 年の31.8 万人と約15倍に伸び、第3位の「Studyplus」のユーザー数も 2014年の100万人から2017年の300万人と3倍に伸びており、アプリを使った勉強が定着している。
スマートフォンで勉強中に「周囲の大人に注意されたことのある」高校生は 36.1%と、3人に1人以上の割合。また、勉強中は「保護者には何も言わないで見守ってほしい」65.2%と考えている高校生が最も多く、次いで「勉強のアドバイスがほしい」23.4%、「頑張っているねと声をかけてほしい」21.1%。
スマートフォンを使って勉強をする場所で最も多かったのは「リビング」51.5%、次いで「自室の机」45.6%、「移動中(電車・バスの中など)」42.5%、「ベッドの上で寝そべりながら」26.9%の順。
また、1日のスマートフォン操作時間は「2〜3 時間」21.4%が多い中、スマートフォンで勉強する時間は1日「30分未満」が最多、次いで「30分〜1時間未満」だった。
スマートフォンを勉強に使うことへの賛成の理由は「手軽に勉強できるから」77.2%が最も多く、次いで「塾・予備校に通うよりも安いから」65.3%、「場所を選ばずに勉強できるから」18.2%。
スマートフォンでの勉強には賛成する保護者が多い一方、勉強中にスマートフォンを触っている子どもを見て「遊んでいるのでは」と疑ったことのある保護者は78%にものぼった。
疑う理由は、「何に使っているか見えないので心配」との回答が 75.1%と最多。その他、「スマホにはSNSも入っているから」、「普段からよくコミュニケーションアプリやフリマアプリを見ているから」といった、遊びにも勉強にも使えるスマートフォンならではの理由が目立った。
勉強に集中させるため、「子どものスマホを没収したことがある」保護者は約3割。スマートフォンの利用について、時間や場所などルールを設けている保護者は約4割で、1日の利用時間など時間に制限を設ける「時間についてのルール」が最も多く、次いで「場所」、「成績」についてのルールが多かった。
また、「成績が下がれば利用時間を短縮する」、「テストで点数が芳しくなければガラケーに変更する」など勉強・成績次第でスマートフォンの利用状況を変えるという内容も見られた。
関連URL
最新ニュース
- みんなのコードとキンドリルジャパン、広島県の「商業高校の情報教育改革支援」実施(2024年4月25日)
- ガイアックス、兵庫県内の中高を対象に「起業」をテーマにした探究プログラムを無償提供(2024年4月25日)
- 鎌倉市、エン・ジャパンを通じて新設ポジション「教育行政職」の2人を採用(2024年4月25日)
- 国際ドローン協会、千葉の中学生の集団下校をドローンで見守り巡回(2024年4月25日)
- 立命館大学、AI 翻訳「Mirai Translator」の活用により学生の読解スピードが向上(2024年4月25日)
- Griteen、女の子に特化したプログラミング教室「Griteen」を開校(2024年4月25日)
- FCE、生成AIプロンプトプラットフォームの導入校に早稲田摂陵高校、岡山学芸館中・高が決定(2024年4月25日)
- ストリートスマート、「Google認定教育者 資格取得支援セミナー」5月開催(2024年4月25日)
- デジタル・ナレッジ、オンライン授業・eラーニング導入を検討している大学向け事例紹介(2024年4月25日)
- エプソン×スタディラボ、浜学園にシームレスに家庭とつながるプリントサービスを提供(2024年4月25日)