2018年11月8日
さんぽう、高校教員対象に「大学入学者選抜改革」のアンケート調査
高校生向けの進路情報を提供する「さんぽう」は、全国の高校教員を対象に実施した「大学入学者選抜改革に関するアンケート調査」の結果をまとめ、6日に発表した。
「大学入学者選抜改革」は、「高等学校教育改革」・「大学教育改革」とともに、文部科学省が進めている高大接続改革実行プランの3つの柱のひとつ。今回のアンケート調査は、高校進路指導現場での現段階での認知度や対策の状況を明らかにするために実施した。
それによると、大学入学者選抜改革の内容を、「よく知っている」と答えたのは8.5%で、「概ね知っている」が79.3%だった。両者を合わせると、約9割が大学入学者選抜改革の内容について把握している結果となった。
「全く知らない」との回答がほぼみられなかったことから、大学入学者選抜改革に関する事項について積極的に情報収集しようとする高校現場の様子がうかがえる。
生徒が新たな入試に対応するための課題については、「ポートフォリオの作り方・書き方」76.7%、「思考力・判断力・表現力を問う問題への対応」75.8%、「英語4技能への対応」68.9%、「総合型・学校推薦型選抜で必須化される評価方法への対応」56.3%、などが多かった。
なかでも「ポートフォリオの作り方・書き方」・「思考力・判断力・表現力を問う問題への対応」が7割以上、「英語4技能への対応」が7割程度と目立っている。
大学入学者選抜改革への対策として取り組みは、学習支援サービスではベネッセの「Classi」(59.4%)と、リクルートの「スタディサプリ」(22.6%)を
導入した高校が多かった。
ポートフォリオでは、「JAPAN e-Portfolio」(34.9%)の利用が最も多く、次いで「Classi」(28.2%)。「マナビジョン」(16.7%)も加えると、公的機関と民間が進めている仕組みがそれぞれ利用されているのが分かる。
今後の大学入学者選抜改革で詳細な情報が欲しい項目を聞いたところ、最も回答率が高かったのは「調査書の様式変更及び入試時の活用の在り方」(78.0%)。次いで「志願者本人の記載する資料(ポートフォリオ)の活用の在り方」(69.0%)、「平成31年度入試におけるJAPAN e-Portfolioの活用方法」(60.8%)と続く。
「大学入学共通テスト」(50.3%)や「英語4技能など資格・検定活用型入試」(46.0%)も無視できないが、他の項目と比べて回答率が低かったのはプレテストの実施やサンプル問題の開示、各団体の情報提供が比較的充実しているからだと考えられる。
今回の調査は、7月11日~8月23日にかけて、全国の高校進路指導部5054校(全日制・定時制・通信制・サポート校など)にFAXでアンケート用紙を配付。回答枚数は533枚。
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