2019年4月25日
イー・ラーニング研究所、2017・18年の「習いごと」を比較調査
イー・ラーニング研究所は24日、同社の過去の調査をもとに、2017年と2018年の習いごとを比較・分析した結果をまとめ発表した。
それによると、2017年と2018年の習いごとをさせている割合は、59%から65%へと増加傾向にある。また、2017年と2018年に実際にさせていた習いごとの内訳をみると、スポーツと学習塾の順位が逆転しており、学習への関心が高まっていることが分かった。
さらに、2020年から小学校で必修化される「英語」と「プログラミング」はどちらも人気傾向。特にプログラミング教室は、保護者間での話題度が高まっており、8%から17%へと急上昇している。
様々なプログラミングが注目される中で、近年注目されているのが「ビジュアルプログラミング言語」。この言語は、プログラムをテキストで記述するのではなく、視覚的なオブジェクトでプログラミングを行うもの。
プログラミング教室でも使われ、自宅でも体験できるビジュアルプログラミングアプリとしては、「Viscuit(ビスケット)」や、幼児向けの「ScratchJr(スクラッチジュニア)」が人気だという。
また、習いごと人気ランキング1位だったプログラミングに代表されるように、社会でIT スキルの必要性が増し、今まで以上にデジタルネイティブな子どもたちが増えている。
実際に、2017年時点で小学生のスマホ保持率は60%を超えている。さらに、小学生から高校生のスマホやPCなどによるインターネット利用率に関しては、82.5%と大多数の子どもたちが日常的にIT機器を使っていることが判明。
また、文科省の調査によると、外国語活動でICTを活用している学校の割合は、実に99%(2018年)に達しており、ICT化の波を感じることができる。
一方、全国に先駆けて、2015年度から全小中学校でタブレットPCの活用時における1人1台体制を導入した東京・荒川区が行った調査では、「タブレットPCを使用した授業は分かりやすいか」との問に、小学1~2年生の80%以上が「分かりやすい」と回答している。
デジタル化における学習関心の向上も期待できると考えられ、今後より一層学校でもICT化が進んでいくことが予想される。学校でも自宅でも、ICTを最大限に活用しながら学習を行う時代になっている。
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