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2019年5月9日
ワコム×マイクロソフト、デジタルペン・インクとAIの連携を強化
ワコムは8日、ビジネスや教育分野でのデジタルペンとインク活用のさらなる進展を図るため、米・マイクロソフト社とのパートナーシップを強化すると発表した。
マイクロソフトの開発者会議「Build 2019」でのスピーチで、ワコムのインク部門を率いるハイディ・ウォン氏が、同社のデジタル・インク技術「WILLTM 3.0」を、マイクロソフトのAI関連技術「インク・レコグナイザー」と連携させることを発表。
また、デジタルペンの広範な互換性のために、2016年に同社が開始し、マイクロソフトも参画しているUPF(ユニバーサル・ペン・フレームワーク)推進の一環で、同社とマイクロソフト両社の最新ペンプロトコルに対応してアップグレードした、新しいBamboo Inkペン(近日発表予定)も公開した。
ペンとインクは、直感的でスピーディーな入力方法として優れているが、最新IT技術を駆使した様々なサービス(スケジュール管理、クラウド上での業務管理、データ保管、サーチ機能など)との連携は十分にはできていない。
これを可能にするには、ペンとインクで入力したコンテンツを瞬時にデジタル化し、AI が文脈や意味を含めて解釈した上で、ユーザーに対して的確なサポートを提供できるようにする必要がある。
同社は、マイクロソフトとの協力で、WILL3.0で実現した「セマンティック技術」を活用したノートアプリに組み込み、2019年末を目途に同社の「Wacom Inkspace」アプリで、幅広く提供していく予定。
また、両社による革新的な取り組みを最大限に生かすデジタルペンとして、同社は新しい Bamboo Inkペンを準備している。
同社のアクティブESとマイクロソフト・ペン・プロトコルの両方に対応してアップグレードされ、軽いタッチでの入力や傾き検知などに優れているのが特徴。新製品の価格や導入時期については、後日発表予定。
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