2019年7月24日
就活ルール廃止、現役就活生は「賛成」「反対」ほぼ同数=学情調べ=
学情は23日、2020年卒学生向け就職情報サイト「あさがくナビ2020」の登録会員を対象に実施した「就職活動に関するWEBアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、企業のインターンシップには78.3%(昨年対比9.5ポイント増)の学生が参加しており、参加時期は「1日」のプログラムへの参加が70.5%と突出している。
インターンシップに参加し良かった点として、多くの参加者は「参加企業の業界・職種への理解が深まった」、「参加企業の社風や雰囲気がよく分かった」と回答。
また、「長期」インターンシップ参加者の68.1%が「働くことへのイメージや意識が高まった」と答えた。
インターンシップに参加後、就職活動で有利になったことがあったか尋ねたところ、「参加者限定の選考ルートを案内された」との回答が49.3%で最多。
次いで、「参加者限定のセミナーに招待された」、「エントリーシート・筆記試験・面接などが免除された」が続いた。
インターンシップへの参加は、8割以上の学生が「就職活動に役立った(大変役に立った+少し役に立った)」と回答。
具体的な理由としては、「業界・企業・仕事を深く理解することができた」、「ビジネスマナーを身につけることができた」、「体験した内容が選考で活かせた」、「自分はどんな社会人になりたいのかと考えるきっかけにできた」などが挙げられた。
6月末時点での内定(内々定)を得ている学生は、昨年より6.1pt増加の73.2%。また、内定(内々定)獲得者のうち、6割の学生が2社以上から獲得していた。インターンシップ参加企業から内定(内々定)を得た学生は、昨年より10.0pt増加の48.9%だった。
現在の活動状況を尋ねたところ、「内定(内々定)先に満足したので、就職活動を終了する(している)」との回答が61.5%で、昨年より6.4pt増加。満足して就職活動を終える学生が昨年よりも増えている。
就職活動の中で苦労したこと、大変だったことを尋ねたところ、「自分に合いそうな企業をどう探せばいいか」が48.7%で、昨年より減少したものの最多だった。以下、「エントリーシートに記入する自己PRや志望動機等の文章を完成させること」35.1%、「面接やグループディスカッションなどの選考がうまくいかないこと」27.0%と続く。
就活ルールの廃止に関しては、「賛成」24.3%、「反対」21.5%で、わずかに「賛成」が「反対」を上回る結果となった。「どちらともいえない」が54.2%で最多。
「賛成」の理由としては、「すでにルールが形骸化しており、それならばルールは不要」といった意見が多く、「転職は個人のタイミングや目的でやっていいのに、1回目の就職だけ横並びにする理由がわからない」など、今までの「日本的雇用システム」への疑問の声も挙げられた。
一方、「反対」の理由としては、「学業との両立が難しくなる」、「就活が長期化しそう」という意見が多く、「目安でも就活時期が決められた方が行動しやすいと思う」など、スケジュールの流動化への不安の声もあった。
過半数の学生が答えた「どちらともいえない」の理由としては、「ルールがあってもなくても変わらない気がする」といった声が多く聞かれた。
今回の「就職活動意識調査」は、あさがくナビ2020登録会員を対象に、6月19日~30日にかけて、Web上でのアンケート方式で実施。有効回答数は944件。
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