2019年10月7日
小2生活科でロボットをプログラミングしておもちゃを作ろう/相模原市教委
相模原市教育委員会と同市立大野台中央小学校は9月18日、2年生佐藤奈津実教諭のクラスで、レゴのロボットプログラミング教材「WeDo 2.0」を使用した生活科の授業「自分でおもちゃをつくってみよう」を実施、公開した。
相模原市教育委員会では、小学校1年から中学3年まですべての学年でのプログラミング学習の実施を目指しており、その一環として実施したもの。
本時の準備として事前に「WeDo 2.0」の動きや操作を体験したり、「○○したら××」するというプログラミングを想定した「設計図」を用意した。
設計図には「ボールがとうったら音がでるボーリング」「カウントダウンしてとびだすロケット」「まとに当たったら音がするしゃてき」「さかながうごくたのしいさかなつり」「うさぎとかえるがとんで音がなる ~センサーをつかう~」など楽しいタイトルが並んでいる。
子どもたちは、設計図を実現するために、紙や紙コップ、割り箸、ペットボトルなどを使った部品やレゴのブロックを組み立てたり、動力となるモーターを組み込んだりしておもちゃを作り、パソコン画面でプログラミングしてセンサーの反応などを設定していく。
「できな~い」「わからな~い」「先生うごきませ~ん」など時間内で終わるのか心配になる進行状況だったが、いくつかのグループはなんとか完成し、最後の発表では子どもたちから歓声が挙がっていた。
公開授業後の研究会で、「2年生の試みとしては難易度が高すぎるのではないか」との質問に対し、相模原市教育委員会の渡邊茂一 指導主事は「ロボットやプログラミング、センサーなどを使用したおもちゃ作りはたしかに2年生にとっては難易度が高いかもしれません。しかし、完成させるという結果だけが重要なのではなく、様々に試行錯誤して考えて解決するという過程が体験できることが大切だと考えています」と、プログラミング教育に取り組む意味を語った。
また、あちらこちらのグループで手が上がり対応に追われていた佐藤教諭の姿をみて「先生1人でこの授業を仕切るのは難しいのでは」との質問に対しては「たしかに教員1人ですべてに対応するのは難しいかも知れません。ICT支援員のサポートも必要かも知れません」と、市内全校実施へはまだ課題のあることも感じさせた。
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