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2019年11月7日
KCCS、画像解析AIを組み合わせた「蔵書点検システム」の開発開始
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は6日、公共図書館システム「ELCIELO」とKCCSグループRist社の画像解析AIを組み合わせた「蔵書点検システム」の開発を開始した、と発表した。
今回、KCCSが開発を進めている蔵書点検システムは、まずスマホやタブレットなどで図書館の書架一面を撮影し、画像データをRist社の画像解析AIに取り込む。
続いて、画像に写る複数冊の書誌の背表紙からタイトル・著者名・分類番号をAIが分析。図書館が保有する書誌登録データベースとマッチング・照合し、蔵書点検を行う。
これにより、手作業で1点ずつ点検することなく、写真撮影することでまとめて蔵書点検ができるようになる。
まずは、タブレットなどで撮影を行うことを想定し2020年2月の提供開始を目指す。書架の撮影については、将来的にはドローンなどを駆使し、無人状態での撮影自動化にも対応する構想。
また、撮影した背表紙画像データと図書館システムの書誌データを活用し、自宅などからでも図書館を体験できるバーチャル図書館の開発も検討するという。
KCCSでは、同システムに加え、図書館運営の負担となる高額なIC関連機器の導入コスト削減を目的に、来館人数のカウント機器として導入されているICゲートに代わるシステムの開発も計画している。
ICゲートの代用システムには、ABEJA社の画像解析技術「ABEJA Insight for Retail」を採用する予定だという。
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