2019年12月3日
工学院大学附属中高、デジタル出版のオリジナル小説作成でICT教育
工学院大学附属中学校・高等学校は2日、授業の一環として個人向けデジタル出版サービスソフトを活用し、生徒がオリジナル小説を作成ながら、ICTツールの活用やデザインだけでなく、著作権や情報リテラシーについて学ぶICT教育を実施していることを明らかにした。
同中学校の2・3年生は、今年9月から授業「デザイン思考」において、ボイジャーの個人向けデジタル出版サービスソフト「Romancer」を活用し、アイデアを形にすることを目標に、生徒がオリジナル小説を電子書籍として作成する教育を実施している。文章、挿絵、レイアウト、表紙など、創作活動のすべてにさまざまな工夫を凝らしながら書籍づくりを行い、完成した作品は学内の電子図書館に掲出するなど、出版を疑似体験している。
生徒たちは、世の中で進むデジタル出版をリアルに体験し、発信する責任やオリジナリティの重要性、生み出す苦労を体験した。出版を疑似体験したことで、作者の生徒たちは責任を伴う情報の「送り手」であることを意識し、創造力や著作権、情報リテラシー、SNSとの相互作用などの理解を深めた。
同校では、12月から高校1・2年生の授業への導入も予定しており、英語や国語での活用も見込み、優秀な作品はリアルな出版も視野に入れているという。
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