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2020年1月23日
シャープ、マイクロソフト認証の70V型4Kタッチディスプレイ、国内販売開始
シャープは22日、マイクロソフトコーポレーションが定めるビジネス用途向けInteractive Whiteboard(電子黒板)の規格『Windows collaboration display』の認証を取得した70V型4Kタッチディスプレイ「PN-CD701」の発表会を行った。
『Windows collaboration display』の認証取得は業界でシャープが初だという。生産性の高いビジネスコラボレーションを実現するInteractive Whiteboardとして、2018年6月にコンセプトを発表、2019年10月に欧州で販売を開始。国内販売は今年3月から開始となる。
シャープ ビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部 事業部長の山本信介氏は、同事業ビジョンを「タッチディスプレイ活用ソリューションで、オフィスや教育現場を変えていく。街を空間を変えていく」と紹介。
タッチディスプレイ、いわゆる電子黒板の市場動向は右肩上がりで成長。2020年は約180万台が存在し、2023年には約220万台まで達すると予測されているという。タッチディスプレイが登場したのは約10年前。シャープのタッチディスプレイの変遷は、2011年発売の「BIG PAD」からはじまる。そこからの市場拡大の背景には、ワーク環境や会議効率化のニーズなどビジネススタイルの変化が挙げられるが、いつでもどこでも自由にコミュニケーションがしたいというニーズから、クラウド活用を前提に設計されたタッチディスプレイが今後さらに浸透し、進化していくだろうと述べた。
ゲストで登壇した、マイクロソフトコーポレーション チャネルエグゼクティブ グローバルデバイスパートナー部門 パトリック・ブーヴェ氏によれば、2020年は72%の作業者がリモートで作業するようになるという。そして、従業員の時間のうち80%がコラボレーションに費やされているのに対し、会議室の15%しか映像機器が備え付けられていない状況だという。マイクロソフト社は、地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにすることがミッション。シャープとの連携は心から歓迎しており、シャープが『Windows collaboration display』を認証取得したことで、ビジネスにおけるコミュニケーションの生産性をさらに高めていけることを確信していると述べた。
パトリック氏は『Windows collaboration display』の3つの価値として、「簡単に接続」、「室内空間で共同作業」「作業空間をよりスマートに」を挙げた。接続のしやすさは、シンプルかつ直感的にできるため、作業をより素早く開始できる利点がある。また、使い慣れたデバイスやアプリケーションが大型スクリーンで共有できることで、いつもの空間がモダンコラボレーションスペースに様変わりする。さらにIoTセンサーの活用で、データの収集とインサイトの把握が安全に行え、空間の利用効率や運用効率の最適化を通じてコストの節約も可能にすると説明した。
70V型4Kタッチディスプレイ「PN-CD701」は、Windows 10 搭載パソコンと接続することで、マイクロソフト社のクラウドサービス『Office365』と簡単に連携。カメラやマイクを標準搭載しており、『Microsoft Teams』によるテレビ会議も可能。ほかにも『Microsoft Whiteboard』で遠隔ディスカッション、『PowerPoint』で効果的なプレゼンテーション、『Outlook』でスケジュール管理など、様々なアプリケーションを大画面で活用できる。
70V型の大画面と高精細4K液晶パネルを搭載しているため、図表やデザイン画などの微細な文字や線を鮮明に表示するほか、高い一覧性を実現。静電容量方式のタッチパネルの採用で、滑らかで快適なタッチ操作も実現した。2mmのタッチペンでの書き込みもスムーズとだという。
市場価格は103万円(税別)前後を想定。今後は海外などにもマーケティングを広げていく意向だという。
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