2020年4月30日
LINEリサーチ、オンライン授業への対応率は高校生で1割強 大学生も5割弱
LINEリサーチは28日、新型コロナウイルス感染拡大により、高校生および大学生の生活や気持ち、アルバイト状況などにどのような変化が出ているかを調査した結果を発表した。
高校生については、約9割が、学校が一斉休校していると回答し、休校中の高校からのサポートは、プリント等の配布やネットを通じた課題指示がメイン、オンライン授業は約1割で、まだまだオンラインではなく、プリント配布やメール等でのやり取りがメインとなっている。オンライン学習・授業を受ける環境は、スマートフォンが7割、次いでタブレット、ノートパソコンが約2割。
自宅での過ごし方は、「ネットやアプリ」「ゲーム」をする時間などが増え、約5割弱が「やる気が起きないことが増えた」と回答。ただ、ランキングの顔ぶれを見てみると「今まで時間がなくてできなかったことをする良い機会だと感じるようになった」や「時間のゆとりができてうれしい」や「ひとりの時間ができて気楽」など、この状況を前向きに感じている部分も見受けられる。
高校生の生活の中で“困っていること”の上位は、「勉強の遅れ」「運動不足」になっている。アルバイトの状況は、1割強がアルバイトをしており、そのうち約半数のシフトが減り、約6割が収入の減少と回答。
大学生については、約9割が一斉休校との回答。大学の5割弱がオンライン授業を実施。一方、特にサポートなしが4分の1。大学生のオンライン学習・授業の環境はノートパソコンが7割強となった。
大学生の生活の変化では「ネットやアプリ」「ゲーム」が増え、気持ちの変化では「やる気が起きないことが増えた」が5割弱。反対に、生活の中で減ったことは、「外出する回数」「友達と会う回数」「運動」が上位となった。
高校生は、「今まで時間がなくてできなかったことをする良い機会だと感じるようになった」が上位で、そのほかにも比較的前向きな気持ちが多くみられたが、大学生はやる気不振、不安や寂しさを感じることが多く、異なる結果となった。
大学生が生活で困っていること、「気分転換が難しい」「運動不足」が上位。収入への不安もランクイン。アルバイトの状況では、アルバイトをしている人の割合は約7割、そのうち約7割のシフトが減り、8割弱が収入の減少となっている。
生活費や学費等を目的としてアルバイトをしている大学生にとっては、生活に大きく影響してくる状況だという。
この調査は、日本全国の15歳~21歳の高校生・大学生のLINEユーザーを対象に、4月15日~17日にかけて、スマートフォンWeb調査で実施された。有効回収数は、高校生910サンプル、大学生835サンプル。
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