2020年5月27日
休校による学習や受験対策について9割近くが不安と回答 =旺文社調べ=
旺文社は25日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、高校生の今の不安や疑問、悩みについて、大学受験ポータルサイト「大学受験パスナビ」のユーザーを対象に、意識調査を実施したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大への対応として全国でさまざまな対策が行われているなか、外出自粛要請により行動範囲が狭められている高校生に、休校による学習や受験対策に不安はあるかを尋ねたところ、「非常に不安」「やや不安」を含め87.5%が不安と回答。
また、休校などの影響により「志望校の変更や進路選択」に影響はあるかの問いには約3割が「ある」と答えている。授業時間の確保が難しいなか、自宅学習でのモチベーション維持、勉強法、受験対策は高校生にとって大きな悩みとなっているという。
4月に自分が通う高校の先生によるオンライン授業は実施されたかの問いには「いいえ」が69.5%と答え、「5回以上実施」と「5回未満実施」を足し合わせると30.5%が「実施した」と回答。授業と並行してオンラインで課題配信や提出など行っていた学校もあるが、4月の時点では、オンラインでの学習環境について検討の学校もあったため「いいえ」の回答が多かったとみられる。
休校期間中の高校の先生との連絡手段TOP3は「メール」が最多の35.6%、2番目には「電話」が30.5%、3番目に「LINE」が14.2%。先生との連絡手段はなんらかの形で確保されていたとみられるが、誰に進路相談をするかという問いに、親・兄弟(70.6%)に次いで、先生という回答が67%ということから、休校が進路選択に影響している懸念がある。
進路選択に関する情報の提供や指導の実施について、47.9%の生徒は、「実施されている」と回答。一方で、「実施されているが不足している」、「まったく実施していない」と答えた生徒が52.1%。進路情報が滞り、先生とのコミュニケーションがうまくとれないなか、今よりももっと指導の時間がほしいという状況がうかがえる。
「知りたいこと」「不安や疑問・悩み」などの自由回答欄(全回答数=1,024 )には、入試日程と内容、学習の遅れと教育格差、学習法とスケジュール、共通テストについて、9月入学制度、モチベーション・メンタル、オープンキャンパス情報、外部検定利用入試への影響などの記述が特に多かったという。
このアンケートは、「大学受験パスナビ会員」の一部を対象に、5月7日~14日にかけて、インターネット調査で実施された。有効回答数は3262件。学年の内訳は、高校3年生77.4%、高校2年生18.4%、高校1年生3.9%、その他0.3%。
関連URL
最新ニュース
- みんがく、自治体向け「無償スタート応援!教育特化型の生成AI活用キャンペーン」開始(2025年3月14日)
- 教育ネット、タイピング大会 実証自治体を限定10自治体募集(2025年3月14日)
- アローリンク、長野県が「Liny」を活用し「ながの子育て家庭優待パスポート」をリニューアル(2025年3月14日)
- ChatGPTなどの対話型生成AI、「学校で利用したことがある」小学生は16.8%、高校生は27.7% =学研調べ=(2025年3月14日)
- 6割強の親が「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」と回答 =ソニー生命調べ=(2025年3月14日)
- 「大人になって学んでおけばよかった」No.1は「金融知識」 =日本こどもの生き抜く力育成協会調べ=(2025年3月14日)
- 通信制高校の選択、約6割は子供自身の意思で進学を決定 =ウェブクルー調べ=(2025年3月14日)
- 放課後NPOアフタースクール、「共働き世帯の小学生の放課後の過ごし方」調査結果(2025年3月14日)
- サイボウズ、ソーシャルデザインラボ「不登校・行き渋りに関するインタビュー調査」(2025年3月14日)
- キズキ、「不登校保護者の夫婦関係」のアンケートを実施(2025年3月14日)