2020年9月29日
聖心女子大など、外国人診療に役立つ「やさしい日本語」の教材動画を公開
順天堂大学、帝京大学、聖心女子大学は25日、東京の政策課題に連携して取り組む「東京都と大学との共同事業」の一環として、e-ラーニング教材動画『医療で用いる「やさしい日本語」』を制作し、公開した。
これは、外国人診療に役立つ「やさしい日本語」の普及を目指して制作したもの。動画は、医療×「やさしい日本語」研究会のホームページから視聴できる。
日本で生活する外国人が医療機関を受診する際に直面するのが「ことばの壁」だが、外国人診療の場では医療通訳者はまだ不足しており、常に同行できるとは限らないのが現状。
一方で、日本に暮らす外国人の8割は、日常会話で日本語を使えると回答。医療現場では、受付や会計、採血・採尿といった検査の場や、病棟での案内の際などに医療者が使う表現に典型的なものも多いため、「やさしい日本語」に置き換えることで外国人が理解できるケースは多いという。
そこで今回、病院受診の場でよく使われるフレーズに対応した「やさしい日本語」の動画教材を制作。3大学から医師(順天堂大学大学院医学研究科医学教育学:武田裕子教授(事業代表者))、日本語教育学の専門家(聖心女子大学現代教養学部日本語日本文学科:岩田一成教授)、ヘルスコミュニケーションの専門家(帝京大学大学院公衆衛生学研究科:石川ひろの教授)がそれぞれの知見を活かして制作に参加。各医療機関が研修などでも広く活用できるよう、オンライン上に無料で公開。
同動画の’3つのポイントは、①「やさしい日本語」の基礎知識や言い換えのコツを紹介②外国人診療の場で医療者が使えるフレーズを事例別に紹介③外国人が考える「やさしい医療」とは? 当事者インタビュー動画も同時公開。
「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、日本語に不慣れな外国人にもわかりやすい日本語のこと。阪神淡路大震災をきっかけに広く普及した。日本語も英語も理解が困難な外国人への支援の際に活用されているほか、高齢者や障がいのある人、子どもたちなど、情報を得ることが難しい人々にも利用される。
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