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2021年5月21日

90%の母親が「発達障がいの子どもの集団生活に困りごとがある」と回答 =パステルコミュニケーション調べ=

パステルコミュニケーションは20日、発達障がい・グレーゾーン小学生の保護者187人を対象に実施した「子どもの集団生活における人とのかかわりに関するアンケート」のうち、高学年(49人)に関する調査の解析結果を発表した。

それによると、「小学校での集団生活で困りごとを抱えているか」との質問に、90%(44人)の保護者が「ある」と回答。「困りごとはない」は10%だけだった。

具体的にどんな困りごとがあるのか、特に人とのかかわりについて当てはまるものを3つ答えてもらったところ、1位は「時計を見ながら、見通しを持って行動できない」40.9%。

2位は「自分の意見をわかりやすく伝えられない」36.4%、3位は「困っていること、悩みごとを他の人に相談できない」31.8%。

4位は「自分の話を一方的にしてしまう」「相手が不快になることをストレートに言ってしまう」25.0%、5位は「決められた時間通りに行動できない」「 話し合いで決まっても、やりたくないことには従えない」20.5%だった。

今回の回答者の子どもの発達タイプの内訳は、自閉症スペクトラム(ASD)タイプが32.7%、次いで混合タイプが28.6%、注意欠陥多動性障がい(ADHD)タイプが22.5%、定型発達タイプが4.1%、学習障がいタイプが2.0%、不明10.2%。

それぞれの困りごとを発達タイプ別にみると、第1位「時計を見ながら、見通しを持って行動できない」は、混合タイプが38.9%、次いでASDタイプが27.8%、ADHDタイプと学習障がいタイプはそれぞれ5.6%、不明22.2%という内訳。混合タイプとASDタイプの子どもを合わせると66.7%と半数以上を占める結果となった。

2位「自分の意見をわかりやすく伝えられない」は、ASDタイプが56.3%、次いでADHDタイプ18.8%、混合タイプが12.5%、不明12.5%。 自閉症スペクトラムタイプの割合が最も多く、混合タイプと合わせると68.8%になった。

3位「困っていること、悩みごとを他の人に相談できない」は、ASDタイプが46.2%、次いで混合タイプが23.1%、ADHDタイプが7.7%、不明23.1%。こちらもASDタイプと混合タイプを合わせると69.3%と多くを占めた。

また、「困りごとの解決につながるトレーニングが家庭でできるとしたら、やってみたいと思うか?」との質問には、89.1%が「やってみたい」と回答。

さらに、「もし家庭でトレーニングをやってみるとしたら、1日にどれぐらい時間が取れそうか?」との質問には、10分以内が42.6%、次いで5分以内が25.5%、15分以内が23.4%、30分以内と1時間以上が4.6%だった。

この調査は、情報サイト「パステル総研」読者/メルマガ読者、Nicotto!塾生、発達科学コミュニケーショントレーナー・ リサーチャー計187人のうち小学校高学年の子どもを持つ保護者49人を対象に、4月14日~18日の4日間、インターネットで実施した。

また、同社では、今回のアンケートの結果を受けて作成した、「小学生高学年の集団生活の困りごと徹底調査!おうちでできる対応まるわかりBOOK」の無料ダウンロードを、20日から開始した。

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調査結果の詳細(BOOK無料ダウンロード)

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