2021年6月16日
FTCJ、リニューアルした教材・シミュレーションカードゲームを公開・販売開始
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は15日、国連が定めた「児童労働国際撤廃年」である2021年の6月12日「児童労働反対世界デー」にあたり、団体HPで無料公開・販売している児童労働教材に、ユニセフ(国連児童基金)・国際労働機関(ILO)から6月10日に発表されたばかりの最新推計数値を反映し、内容を改訂した「リニューアル版」の公開・販売を開始したと発表した。
2021年が国連で定めた「児童労働国際撤廃年」であること、毎年6月12日が「児童労働反対世界デー」であること、国連が定めたSDGsで「児童労働撲滅・根絶」が定められていることに合わせ、ユニセフと国際労働機関が、世界で児童労働に従事している子どもの人数の推計などをまとめた新報告書『児童労働:2020年の世界推計、傾向と今後の課題(原題:Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forward)』を、6月10日にスイスのジュネーブで発表した。
この報告書では、世界で児童労働に従事している子どもの数は直近20年で初めて増加に転じ、2016年の推計よりも840万人増えた1億6,000万人と推計されるという。また、コロナ禍で児童労働に従事する子どもが今後数百万人以上増えることが懸念されている。さらに、児童労働に従事する子どもが若年化しており、特に過酷で危険な労働に従事する子どもが増加している傾向が見られているなど、世界の児童労働問題がこの4年間で深刻度を増していることが示され、国際社会が一丸となって解決・支援の取り組みを拡大・加速させていく必要があることが提言されている。
リニューアル版「社会問題を学ぶためのアクティビティ教材 テーマ:児童労働」は、児童労働に関する解説、資料、授業/アクティビティ案を収録し、1冊で児童労働に関する授業・ワークショップの実施や自主学習などができるよう構成されている。
子ども、若者たちが、児童労働の現状を理解し、児童労働が私たちの生活とどのように結びついているのかを知り、児童労働や他の社会問題に対する興味、関心を高め、社会問題の解決、SDGs達成に向けたアクションを起こせるようにするための土台を構築するという。
リニューアル版「児童労働シミュレーションカードゲーム」は、働かなくては生きていけない子どもの人生を体験できるカードゲーム。貧困の中、劣悪な環境で暮らし働かなければ生きていけない子どもたちの生活サイクルをカードを当して体験し、そのような環境下にいる子どもたちについて理解を深めるという。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)














