2021年7月7日
バイテク情報普及会、「第5回高校生科学教育大賞」の授賞校を発表
バイテク情報普及会は6日、高校生の農業とバイオテクノロジーの理解促進につながる科学教育活動を支援する「第5回高校生科学教育大賞」の受賞校を決定し、発表した。

同大賞は、高校生に「植物バイオテクノロジー」と「持続可能な農業」についてより深く学び考えるきっかけにしてもらうことを目的に、2017年に創設。支援対象となる科学教育活動を公募し、採択校にはその活動費用として1校につき最大100万円を支援する。
第5回となる今年は、全国各地の高校から合計19件の応募があったが、「最優秀賞」には、昭和学院中・高校(千葉・市川市)の「学内植物工場設立を目指した分子生物実験環境の構築とPCR 実験講座の開講」が選ばれ、活動支援金として100万円を給付。
「生徒が運営に携わる植物工場」を校内に設立することを目指した活動計画は、基礎と応用がバランスよく盛り込まれており、既に保有する設備を効率よく活用する点、実験などを学内だけでなく同校を受験する小・中学生を対象としたオープンキャンパスでも行うなど、その波及効果も大きく期待できる点が高く評価され、最優秀賞を授賞した。
また、「優秀賞」には、貞静学園高校(東京・文京区)の「茗荷谷のミョウガはどこだ?~バイオテクノロジーを応用した遺伝資源の探索と育種・育苗~」、山形県立置賜農業高校(山形・川西町)の「植物バイオテクノロジー学習を活かしたウイルスフリーダリア(無病苗)普及拡大への挑戦」が選ばれ、それぞれ支援金として10万円を給付。
このほか、審査員特別賞(図書カード1万円)として、広島県立西条農業高校(広島・東広島市)と、大阪教育大学附属高天王寺校舎(大阪・大阪市)の2校が選ばれた。
バイテク情報普及会は、植物科学やバイテク作物の開発企業で構成する国際組織「クロップライフ・インターナショナル」(本部:ブリュッセル)傘下の任意団体で、2001年10月1日に設立。
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