2022年1月26日
小学生の保護者の約63%が「子どものチャットを監視」=CyberOwl調べ=
CyberOwl(サイバーアウル)は25日、同社の総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が、インターネット端末を利用している小学1年~高校3年生の子どもを持つ保護者1024人を対象に実施した、「子どものチャットなどの利用に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「子どものスマホ専用・共用について」聞いたところ、「子ども専用」と答えたのは54.2%(556人)で、インターネット端末を利用する子どもの約2人に1人が自分専用のスマホを所持していることが分かった。
「子どもに専用のスマホを与えた時期」を聞いたところ、最も多かったは、「中学1年」23.5%で、以下、「小学1年」13.8%、「高校1年」9.5%と続いた。
小学校入学前から小学6年生までを合計すると57.2%に達し、自分専用のスマホを持っている子どもの5割以上が、小学生の頃から所持していることが分かった。
また、スマホ以外のiPadやAndroidなどのタブレット端末について、「子ども専用」のものがある家庭は全体の28.7%で、「家族で共用」の22.9%を超えた。パソコンは、「親との共用」で利用している子どもが最も多く33.6%。
そして驚くべきは、Nitendo Switchの所持率「63.3%」。この数字は、今回のアンケートに回答した家庭の約1.5世帯がNitendo Switchを1台所持していることになる。
各端末での子どものチャットなどの利用状況を調べたところ、利用割合が最も高かったのは「スマホ」66.3%で、次いで「ゲーム機器」28%だった。インターネット端末を利用している子どもにとって、チャットなどがいかに身近な存在であるかが分かる。
子どもにチャットを利用させてない保護者にその理由を聞いたところ、やはり「いじめなどへの発展を心配している」という意見が多く、「そもそも学校から禁止されている」という声もあった。
具体的な「チャットトラブル」については、「小学生の男の子たちが、遊び半分でお互いの陰部を撮影し、グループLINEで共有していたと問題になった」、「中学生の時、クラスの男子から裸の写真を送って欲しいとメールがきた時、子どもはびっくりして私に相談してくれた」などの声が寄せられた。
家庭でのチャットのルールや対策について聞いたところ、「家庭でなんらかのルールを設けている」と答えたのは61%。多かったルールは、「時間制限」や「言葉遣い」について。子どもが「チャットトラブル」に巻き込まれないために、保護者も様々な対策を行っていた。
また、「保護者は子どものチャットなどをチェックしてもよいか」と質問したところ、「子どもの許可がなくてもチェックしてよい」と考えている保護者の中で最も多かったのは小学生の保護者で39.2%。「子どもが小さい間は、保護者がしっかり管理すべき」と考えている保護者が多い。
では、「実際に子どものチャットなどをチェックしたことがあるか」を聞いたところ、「チェックしたことがある」と答えた親が最も多かったのは、こちらも小学生の保護者で62.6%だが、子どもの世代を重ねるにつれて、その数は少なくなっていく。
また、「チャットトラブル」に関する報道を見て、どの程度親子で話し合ったかを聞いたところ、全体的には「よく話し合った」と答えたのは34.8%にとどまるが、世代別にみると「中学生」が最も多く50.9%だった。
小学生でスマホを手に入れる子どもが多い中、小学生の保護者があまりこのような話題に積極的ではない理由として「小さくてまだ理解できないから」という声が多く挙げられた。
この調査は、インターネットに繋がる端末(スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機など)を利用している小学生~高校生の子どもを持つ全国の保護者1024人を対象に、2021年12月7日~2022年1月10日にかけて、インターネットで実施した。
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