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2022年4月28日
早稲田システム開発、「ポケット学芸員」がいわき震災伝承みらい館に導入
早稲田システム開発は26日、スマホを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」のサービスが、4月5日にいわき震災伝承みらい館(福島県いわき市)に導入されたことを発表した。
いわき震災伝承みらい館では、来館者に施設を紹介するパンフレットを配布し、基本的に自由に展示物等を見学できるようになっている。必要に応じて、同館スタッフが来館者に展示物等の説明を行っているが、全ての来館者に対し均一に説明をすることは難しく、「展示物のより詳しい説明が聞きたい」といった回答が来館者アンケートに寄せられており、対応方法を検討していたという。
「ポケット学芸員」は、来館者一人ひとりが手持ちのスマホで情報を閲覧できることから利便性が高く、かつ新たな設備の導入が不要。今後導入を検討している、展示物解説の多言語化にも対応した機能を有している。また、現地に来なくてもアプリ上で展示物等の情報を得られることから、教育旅行等による同館見学を検討している団体に対してアプリを紹介し、館内展示物等の内容を事前に知ってもらうために活用することが可能。これらのことから、今回、「ポケット学芸員」を選定したという。
同館では、展示している写真や説明パネル、現物資料等の、文字と音声による解説を配信している。展示物には、東日本大震災から復興までの様子を表す写真が多数ある。例えば、地割れの生じた学校の校庭の写真は、この場所が丘陵地を平坦にするために盛り土がなされていて、地質が弱くなっていたために地割れが起こったことを示している。「ポケット学芸員」を活用することで、文章と音声によって、写真に写っている状況に至った原因やその地域の歴史との関係など、写真を見るだけでは分からない情報などを提供している。
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