2022年9月26日
VUCAの時代を生きる学生は「安定性」を求める割合が増加 =マイナビ調べ=
マイナビは21日、2023年卒業予定の学生に対する、企業の採用活動と学生の就職活動および今後の展望などをまとめた「2022年度(2023年卒)新卒採用・就職戦線総括」を発表した。
採用予定数は「前年並み」が最多で69.3%、「増やした」が22.1%(前年比6.1pt増)で、コロナ禍前の20年卒から比較すると、採用意欲が回復。その結果、企業側の競争が激しくなり、6月時点の採用充足率は前年よりもやや低下し、インターンシップ・ワンデー仕事体験を実施していない企業は充足率0割が45.4%と厳しい。
内々定率はコロナ禍前の20年卒を上回る水準で推移し、5月末時点で65.5%。複数内々定を持つ割合も増加し、「2社以上」内々定を保有する学生は59.6%。企業の採用意欲が高まっていることや、インターンシップ・ワンデー仕事体験で学生と企業が早いタイミングで接触したことにより、選考解禁の6月より前に採用選考や内々定出しが実施されていたためだという。
「企業選びのポイント」は、コロナ禍の影響を受け始めた21年卒以降「安定している」が増加し、23年卒では43.9%(前年比1.1pt増)。予測不可能なVUCAの時代と言われてきたが、コロナ禍でさらにその不透明さが増し、少しでも安定性を求める気持ちが高まっているようだ。
「男性育休」については、「育児休業をとって積極的に子育てしたい」する男子が年々増え、男女差がこれまでで一番小さく、その差は1割未満となった(男子59.9%、女子68.0%)。
企業が採用手法として「今後してみたいこと」は、「対象者の拡大(既卒者、U・Iターン学生)」や、「手法の拡大(逆求人型、リファラル採用等)」がみられ、「職種別採用」も実施した割合が増加している。
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