2022年9月27日
ポプラ社×日本総研×長崎市、「小学校の読書支援活動」で連携協定
ポプラ社は26日、日本総合研究所(日本総研)とともに、長崎市立小学校での電子書籍を活用した読書支援活動を行うことを目的に、長崎市との間で、「読書活動支援のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関する協定書」を締結したと発表した。
同協定は、9月13日付で締結。3者は、「読書活動支援のDX」をテーマに掲げる同協定の下、知見やノウハウを連携させることで、同市の子どもたちの読書環境を豊かなものにすることに取り組む。
2022年度は、その具体的な取り組みの1つとして、同市内の4つの市立小学校で、ポプラ社の電子書籍読み放題サービス「Yomokka!」(よもっか!)と調べ学習応援サービス「Sagasokka!」(さがそっか!)を試行導入する。
この4校はいずれも小規模校で、学校図書室の規模が小さいため総蔵書数が少ないこと、周辺地域に大規模書店がないこと、市立図書館との距離が遠いことなど、市中心部と比較すると、読書環境として児童と本との接点が少ない状況にある。
同市は、GIGAスクール構想に積極的に取り組んでおり、2022年から、児童はタブレットを自宅に持ち帰るようになり、今回の電子書籍の導入で、どこにいても手軽に本と親しむことができる環境を構築する。
「Yomokka!」は、ポプラ社をはじめとする多くの出版社が提供する約2500冊の電子書籍が自由に閲覧できる。同一書籍を複数児童が同時に閲覧でき、「人気書籍の貸出待ち」という状況が生じない。
また、「Sagasokka!」は、デジタル化された「総合百科事典ポプラディア」のコンテンツを持ち出し、自由にいつでも使うことができる。
キーワード検索や項目に予め紐づけた外部サイトの活用ができるほか、お気に入りの項目を集めたコレクションの作成や調べたことをまとめた情報カードの作成もでき、情報活用学習の基礎を身に付けるための入口として機能する。
今回のデジタルサービスの試行導入については、教職員や児童、保護者へのアンケート調査を通じて、児童の読書量や読書意欲への影響、授業での電子書籍などの活用方法についても検証する予定。
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