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2022年12月16日

デジタル端末を使った学習で好きなもの、小中学生の73.2%が「動画視聴」と回答 =光村図書出版調べ=

光村図書出版は15日、全国の小・中学校に通う児童・生徒の保護者500人を対象に実施した、「第2回 子どもの“好き”に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、学校で友達と協力して考えながら学習するのと、自分1人で考えて学習するのと、どちらが好きかを聞いたところ、小・中学生全体では「自分1人で考えて学習するのが好き」が4割超(43.2%)で最も多かったが、2021年調査と比較すると、「友達と協力して考えながら学習するのが好き」が9.6pt増加した。

昨年は最多の「自分1人で考えて学習するのが好き」と、次点の「友達と協力して考えながら学習するのが好き」との差が25.8ptもあったが、今年はその差が12ptに縮まり、友達と協力して考える学習を好む子どもが増えている傾向が見られた。

家庭では、子ども部屋などの個室と、家の人がいる場所(居間など)と、どちらで学習するのが好きかを聞いたところ、「家の人がいる場所で学習するのが好き」という回答が、小・中学生全体の6割超(65.4%)を占め、「子ども部屋などの個室で学習するのが好き」29.4%の2倍以上となった。この結果は、2021調査とほとんど変わっていない。

学年別に見ると、「家の人がいる場所で学習するのが好き」が小1~小3では8割超(82.1%)、小4~小6では6割超(64.1%)、中1~中3では半数を下回り(49.7%)、学年が上がるにつれて個室での学習を好む割合が増える傾向が見られた。

デジタル端末を使った学習活動の中で、好きなことは何かを尋ねたところ、小・中学生全体で1位が「動画を見る」73.2%、2位が「調べものをする」44.4%となった。

小・中学生別に見た場合、3位が小学生では「問題を解く」31.6%なのに対し、中学生では「音声を聞く」35.8%と異なる結果となり、デジタル端末を使った学習活動の好みの違いが見てとれた。

「ノートを取ることは好きか」と質問したところ、小・中学生全体では、半数以上の55.0%が、「好き(好き/どちらかといえば好き)」と回答。小・中学生別に見ると、「好き(好き/どちらかといえば好き)」と回答した小学生が中学生よりも5.2pt多かった。

「教科書を音読することは好きか」を尋ねたところ、小・中学生全体では、「好き(好き/どちらかといえば好き)」との回答が46.4%と半数を下回った。2021年調査との比較では、「好き(好き/どちらかといえば好き)」の回答が7.4pt増加。

小・中学生別に見た場合、「好き(好き/どちらかといえば好き)」という回答が、小学生は5割超(50.1%)であるのに対し、中学生は約4割(38.8%)にとどまり、小学生と中学生の間に11.3ptの差が見られた。

「文字を手書きすることは好きか」を聞いたところ、小・中学生全体で5割以上(55.6%)が、「好き(好き/どちらかといえば好き)」と回答。小・中学生別に見ると、はっきりと「嫌い」と回答した中学生(13.3%)が、小学生(9.9%)より、3.4pt多い結果となった。

「学習中に分からないことがあったときはどうするか」を尋ねたところ、小・中学生全体では、「家の人や周りの大人に聞く」61.6%が最も多く、次いで「スマホ・インターネットの検索エンジンで調べる」48.0%だった。

小・中学生別に見た場合、小学生の1位が「家の人や周りの大人に聞く」72.2%なのに対し、中学生の1位が「スマホ・インターネットの検索エンジンで調べる」69.1%と、結果がはっきりと分かれた。

国語の教科書の中で「いちばん好きな登場人物」を聞いたところ、「スイミー」(スイミー)や「ごん」(ごんぎつね)といった小学校で習う登場人物を、小学生だけでなく、中学生も多く挙げた。一方、中学校で習う「メロス」(走れメロス)や「エーミール」(少年の日の思い出)なども、印象深いキャラクターであることがうかがえた。

また、新型コロナの感染状況が落ち着いたことで、「参加できてうれしかった学校行事」を聞いたところ、小・中学生全体で1位が「運動会/体育祭」53.2%、2位が「遠足」45.4%で、3位以下に大きく差をつけた。

学校の休み時間に何をして過ごすのが好きかを尋ねたところ、小・中学生全体では、1位「友達と話をする」が6割超(65.6%)、2位「校庭で遊ぶ/運動をする」が5割超(54.8%)で、3位以下の回答と大きな差がついた。「タブレットなどのデジタル端末を使う」は、9.0%にとどまった。

学校で好きな教科が作れるとしたら、どんな教科を希望するかを聞いたところ、小・中学生全体では、「パソコン・プログラミング」(40件)が最も多く、続いて「ゲーム・eスポーツ」(38件)、「漫画・イラストを描く」(21件)の順。4位「図工、美術・絵画」(17件)や、7位「理科、化学(実験)」(14件)など、既存教科の時間を増やしたい・学習を突き詰めたいという回答も目立った。

「余暇に何をするのが好きか」を聞いたところ、小・中学生全体では、前回の2021年調査と同様に「ゲームをする」が約7割(68.0%)で最多。以下、2位「YouTubeなどの動画を見る」62.4%、3位「TV番組を見る」43.0%。

前回の2021年調査で4位だった「公園など屋外で遊ぶ」は、行動制限が緩和された2022年は6.6pt減少し、約3割(30.4%)にとどまった。一方、「動画を見る(Netflix・Amazonプライムなどの動画配信サービス)」は2021年調査よりも4.0pt増加し、インドアな過ごし方を好む小・中学生がやや増えている傾向が見て取れた。

SNSの利用についても、「SNSなどで友達とコミュニケーションを取る」(+21.3pt)、「SNSを見たり投稿したりする(Twitter・Instagramなど)」(+13.7pt)は、中学生が小学生を大きく上回り、学年が上がるにつれ、より多く利用されていることが分かった。

「好きな本のジャンル」を尋ねたところ、小・中学生全体の4割超(44.0%)が「物語(小説)」と回答し、最も多い結果となった。小・中学生別に見た場合、小学生では2位「事典・図鑑」28.1%、中学生では2位「歴史・地理」20.0%と異なる結果となった。

この調査は、全国の小・中学校に通う児童・生徒の保護者を対象に、11月9・10日に、インターネットで実施した(児童・生徒本人に聞き取り、保護者が回答)。有効回答数は500人(小学1~6年生の保護者335人、中学1~3年生の保護者165人)。

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