2023年1月20日
中退理由、「授業内容に興味が持てなかったから」が最多 =ジェイック調べ=
ジェイックは19日、同社の中退者向け就職支援サービス「就職カレッジ 中退者コース」の受講生116人を対象に実施した、「中退者、中退予定者に対するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、中退理由について質問したところ(2022年調査)、1位は「授業内容に興味が持てなかったから」31.4%、2位は「留年したから」27.6%、3位は「授業についていけなかったから」11.4%という結果になった。
「授業内容に興味が持てなかったから」の回答は、2020年の結果と比較すると10.1ポイント、2021年の結果と比較すると6.2ポイント増加しており、これまで2年連続で1位だった「留年したから」を上回り、初めて1位になった。
また、新型コロナ感染拡大で受けた影響を自由記述で質問したところ、「演習科目がオンラインになり、授業に興味を持てなくなってしまった」、「オンライン授業になり、モチベーションが低下した」、「留学が中止になり、目指したいものが分からなくなってしまった」などの回答が寄せられた。
このことから、中退理由1位の「授業内容に興味が持てなかったから」の背景には、コロナ禍でオンライン授業に切り替わったことや、思うような勉強・活動ができなかったことが要因の1つとしてあると考えられる。
一方、「新型コロナがなければ、中退していなかったと思うか」と聞いたところ、「コロナがなければ中退していなかった」との回答は、2020年は14.1%、2021年は18.7%、2022年は31.9%となり、2022年は2021年と比較して13.2ポイント増加。
中退理由で、「経済的事情・家庭問題」の回答が年々減少傾向にあることから、コロナ禍になり約3年が経過する今、中退に至った理由は、経済的影響以上に、オンライン授業や留学の中止など、学習面での影響が増加していることが考えられる。
この調査は、中退者向け就職支援サービス「ジェイック 就職カレッジ 中退者コース」の受講生を対象に、Webアンケートの形で実施した。調査期間は、①2022年7月14日~12月16日、②2021年7月7日~12月20日、③2020年7月8日~12月24日。有効回答数は①16人、②152人、③245人。
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