2023年1月27日
大学1・2年生の約3割が自分の将来について「お金が不安」と回答 =マイナビ調べ=
マイナビは26日、全国の大学1、2年生の男女1051人を対象に実施した、「大学生低学年のキャリア意識調査」(25・26年卒対象)の結果をまとめ発表した。
同調査は、大学生の現時点での仕事や就職活動に関する考えをアンケート調査したもので、今回で6回目(前回調査は2021年12月実施)。
それによると、卒業後に就きたい仕事・キャリアの方向性が「決まっている(具体的に+どちらかといえば)」学生は43.0%で、前年に比べ0.4pt微増した一方、「全く決まっていない」学生も前年比3.8pt増の25.3%となり2年連続で増加。
「決まっていない」学生が増えた背景としては、コロナ禍での社会情勢の変化などにより、将来像が描きづらかったり、方向性を変えざるを得なかったことが考えられる。
方向性が決まっている学生のうち、73.9%は大学入学前に将来のキャリアを意識し始め、特に「高校生時」が40.4%と最多で、次いで「大学生」が2番目に多く26.1%だった。
また、自分の将来に対して最も不安に感じることを聞いたところ、約3割(29.8%)の学生が「お金」と回答。前回調査で1位だった「就職活動」を上回って2年ぶりに最多となった。
将来の不安に対して、現時点で取り組んでいることを自由回答で聞いたところ、「お金」を選択した学生は「節約や貯蓄をしている」のほか、「(投資など)お金に対する勉強」を行っているというコメントも見られた。
資産の増やし方について実施状況や興味関心を尋ねたところ、「投資を実施している」と回答した学生は17.1%だった。また、現在投資を実施してない学生のうち58.9%は興味関心があることも分かった。
社会人になったあと「仕事・家族・友情・恋愛・自分の趣味」のうち、それぞれどの程度の比重をおきたいかを聞いたところ、平均して「仕事」におきたい比重が25.8%で最も高く、次いで「家族」が25.7%、「自分の趣味」が19.1%だった。
一方、「最も大切にしたいもの」を聞くと、最多は「家族」で42.5%、次いで「自分の趣味」24.7%で、「仕事」や「友情」、「恋愛」よりも多かった。
学生からは、「家族や友情に負けないくらい(比重をおいて)やりたいことを仕事にするつもり」「趣味代のために働くことにやりがいを感じる」などの声が寄せられた。
人生において「仕事」の比重が大きいと考えている学生が多いものの、「最も大切にしたいこと」は「家族」や「自分の趣味」で、仕事はそのための手段として捉えている学生もいると推察される。
この調査は、全国の18歳~20歳の大学1、2年生を対象に、1月6日~11日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は1051人(文系男子251人、理系男子258人、文系女子276人、理系女子266人)。
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