2023年5月2日
近畿大学、1万6227人のオンデマンド授業視聴データを徹底分析
近畿大学は4月28日、2022年度前期・後期にKICSオンデマンド授業の履修者延べ1万6227人が利用した動画視聴システムのログ分析を実施し、その結果を発表した。
同大学ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、令和3年4月から「KICS(KIndai Creative Studio)オンデマンド授業」を開講している。
2022年度は、全キャンパスの学生を対象に共通教養科目(一般教養科目)24科目、学部基礎科目3科目、合計27科目を開講。令和5年度は、新たに起業(アントレプレナーシップ)に関する科目を1科目追加し、合計28科目を開講している。
今後のオンデマンド授業の活用のため、2022年度前期・後期KICSオンデマンド授業の動画視聴システムのログを分析した。
その結果、視聴時間帯のピークは23時台で、視聴速度は高速と低速を切り替えての勉強がトレンドであること、視聴速度と成績評価の相関は見られなかったことが分かった。
使用機器は、パソコン(Windows、Mac)が約67%、スマートフォンが約32%。視聴時間帯のピークは23時台で、以降の深夜帯も一定割合が視聴していた。倍速変更機能については、総利用件数は16万7546回、うち約84%が1.5倍速、残りの約16%が1.5倍速以外の倍速(0.5、0.75、1、1.25倍速)だった。難しい授業では低速での視聴が多く、高速と低速を上手く切り替えて勉強するのが大学生のトレンドといえる。また、授業の質の向上および成績との関連性の分析のため、視聴速度と成績評価の相関関係を調べたところ、相関は弱いという結果になった。
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