2023年6月20日
日本人のスピーキング力、グローバルビジネスで通用するレベルはたった6%=レアジョブ調べ=
レアジョブは19日、AIビジネススピーキングテスト「PROGOS」の受験データを活用した日本人の英語スピーキング力に関する調査結果を公表した。
同社は、2020年6月に英語スピーキングテストPROGOSをリリース、ビジネスにおける実践的な英語スピーキング力の可視化ツールとして、企業の人材育成研修や採用活動、大学における試験などに幅広く活用されてきた。このたび、3年間で蓄積された大規模受験データを調査分析し、日本人の英語スピーキング力の実態と課題を明らかにした。
PROGOSは国際的言語指標であるCEFR(セファール)に準拠しているが、対象期間における日本人受験者の結果から、最多レベルは初級段階の「A2 High」であることが分かった。ビジネスで何らかの英語を使う上で最低限必要とされるレベルは「B1」だが、B1ならびにそれ以上のスピーキングレベルを持つ日本人受験者は49.1%、また、グローバルビジネスで通用する英語レベルは「B2」以上だが、B2以上のスピーキングレベルを持つ日本人受験者は約6%にとどまった。
TOEIC L&RとPROGOSの両方を受験した人のデータを活用しCEFRレベルに換算して比較したところ、リスニング・リーディング力とスピーキング力に大きな差のあることが分かった。TOEIC L&Rのスコアからリスニング・リーディング力でB1レベル相当があるとされる人のうち、同等レベルのスピーキング力を持っているのは4割、B2レベルにおいても1割強にとどまることが判明した。
さらに、企業のグローバル化進展の一指標としての海外売上高の伸びと英語スピーキング力の関連性を調査したところ、海外売上が伸びている企業ほどスピーキングテストのPROGOSを導入していることが分かったという。
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