2023年7月7日
子どもが宿題にAIを活用、保護者の8割が「肯定的」 =ストリートアカデミー調べ=
ストリートアカデミーは6日、高校生までの子どもを持つ全国の保護者113人を対象に実施した、「子どもとAIの関わり方についての意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、AI技術の発展による教育や学習方法の変化を尋ねたところ、「変化を感じている」と回答した保護者が全体の8割をしめた。
どのような変化かを尋ねると、「習い事などもAIが先生になる場面がある」「学校の先生もAIをうまく活用しながら授業を進めている」など、教育者側の変化に関する点が多くあげられた。
また、「子どもがAIを活用して宿題に取り組むことに対してどう思うか」を聞いたところ、「AI活用には肯定的だが、部分的に取り入れるまでに留めるべき」が60%、「AI活用に肯定的で、効率的な学習や理解を促進する」が25%と、肯定的な意見が約8割をしめた。
肯定的な意見の背景として、AIを活用することで子どもの学習効果が高まることや、AIが提供する個別化や自己学習のサポートが有益であることへの期待があると考えられるが、一方で、「AI活用に否定的で、自分1人の力でやり遂げるべき」という保護者も8%いた。
「AIが子どもに与える影響についての不安感はあるか」と尋ねた結果、「ある」と答えた保護者が全体の76%にのぼった。
具体的にどのような点に不安を感じているかを聞いたところ、最も多かったのが「子どもがAIに依存しすぎることに対する不安」55%で、以下、「子どもの創造性や自己表現を抑制するのではないかという不安」46%、「子どもたちのプライバシーやデータセキュリティが脅かされるのではないかという不安」39%が続いた。
保護者が子どもとの関わり方で注意している点について尋ねた結果、最も注意していることは「AIに頼りすぎず、子ども自身の成長や経験を大切にすること」57.5%で、以下、「デジタルデバイスの使用時間の管理」54%、「リアルな人間関係とのバランスの取り方」53.1%などがあげられた。
また、AIが普及している今だからこそ身に付けてほしいスキルを尋ねたところ、第1位は「アイデアを生み出す創造性」28.3% 、第2位は「自分の考えを他者に分かりやすく伝えるコミュニケーション力」24.8%、第3位は「自ら学び成長する力」17.7%だった。
「アイデアを生み出す創造性」を選択した理由として、「答えありきではない考え方を身に付けてほしい」「人間ならではの創造性を発揮できるようにしてほしい」があげられた。
また、「自分の考えを他者にわかりやすく伝えるコミュニケーション力」を選択した理由としては、「デジタルが進化しても自分自身の気持ちを伝えるのは、自分自身でしかないと思うから」「技術が発展しても人同士のコミュニケーションは必要だから」など、AIが代替できない人間同士のコミュニケーションの重要性を指摘する声が多く寄せられた。
この調査は、高校生までの子どもを持つ全国の保護者を対象に、6月9日〜15日にかけて、WEBアンケートの形で実施した。有効回答者数は113人(女性78人:69%、男性34人:30.1%、その他1人:0.9%)。
関連URL
最新ニュース
- 漢検協会とベネッセ、初コラボ 進研ゼミ会員の小・中学生が選ぶ「今年の漢字」(2024年12月13日)
- AI型ドリル搭載教材「ラインズeライブラリアドバンス」が「高知家まなびばこ」とデータ連携開始(2024年12月13日)
- コドモン、広島県三原市の保育所等13施設にICTサービス「CoDMON」導入(2024年12月13日)
- 陸前高田市、返済不要の給付型奨学金事業の資金調達で1600万円の目標金額達成(2024年12月13日)
- ライフイズテック、中高生向け「ライフイズテック スプリングキャンプ2025」春休み開催(2024年12月13日)
- サイバー大学、「Times Higher Education Online Learning Rankings 2024」でブロンズ評価を獲得(2024年12月13日)
- プログラミングスクール受講生で最も多い年代は20代、平均年齢は33.8歳=「 CloudInt」調べ=(2024年12月13日)
- 不登校・行き渋りの子どもがいる親1000名へのアンケート調査 =サイボウズ ソーシャルデザインラボ調べ=(2024年12月13日)
- 大阪大学、デジタル学生証・教職員証の提供を2025年1月にスタート(2024年12月13日)
- 「デジタルハリウッドSTUDIO」STUDIO渋谷、AIクリエイティブデザイン講座を開講(2024年12月13日)