2023年7月26日
中高生が思い描く自分の将来、中学生の45%、高校生の49%が「10年後は不安」と回答=ソニー生命調べ=
ソニー生命保険は25日、全国の中高生1000人を対象に実施した、「中高生が思い描く将来についての意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、自身の将来(1年後、3年後、10年後)について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているかを聞いたところ、中学生では、「明るい」(「明るい」と「どちらかといえば明るい」の合計)は、「1年後の自分」では63.5%、「3年後の自分」では59.5%、「10年後の自分」では55.0%だった。
「不安」(「不安」と「どちらかといえば不安」の合計)は、「1年後の自分」では36.5%、「3年後の自分」では40.5%、「10年後の自分」では45.0%。中学生の4割半が、10年後の自分の姿を思い浮かべた際に、明るい見通しをもてず不安を感じていることが分かった。
一方、高校生では、「明るい」は、「1年後の自分」では60.6%、「3年後の自分」では55.6%、「10年後の自分」では51.4%で、「不安」は、「1年後の自分」では39.4%、「3年後の自分」では44.4%、「10年後の自分」では48.6%だった。
高校生の4割半が、3年後という近い将来に明るい見通しをもてず不安を感じ、約半数は10年後の自身の未来に不安を感じていることが分かった。
自分の将来のどのようなことに不安を抱いているかを尋ねたところ、中学生では、「進学・受験」59.5%が最も多く、以下、「就職・仕事」「お金(年金除く)」の各54.0%、「容姿」34.5%、「友人との関係」32.5%と続いた。
男女別にみると、「お金(年金除く)」(男子44.0%、女子64.0%)と「容姿」(男子18.0%、女子51.0%)は、男子と比べて女子のほうが20ポイント以上高かった。
高校生では、「お金(年金除く)」54.5%が最も多く、以下、「就職・仕事」53.0%、「進学・受験」48.5%、「恋愛」39.1%、「友人との関係」「結婚」の各29.9%と続いた。男女別にみると、「進学・受験」(男子38.5%、女子58.5%)は、男子と比べて女子のほうが20.0ポイント高かった。
また、10年後の日本や世界について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているかを聞いたところ、中学生では、「不安」は、「10年後の日本」では71.0%、「10年後の世界」では69.0%で、10年後の日本や10年後の世界に対し、悲観的なイメージを抱いている中学生が約7割もいた。
高校生では、「不安」は、「10年後の日本」では67.9%、「10年後の世界」では69.0%。
中高生に、対照的な2つのイメージを提示して、今の「大人」に対して抱いている印象がそれぞれどちらに近いかを聞いたところ、中学生ではと、「大変そう」と「楽(ラク)そう」では「大変そう」が89.5%、「疲れている」と「元気」では「疲れている」が92.0%、「楽しくなさそう」と「楽しそう」では「楽しくなさそう」が60.5%、「甘い」と「厳しい」では「厳しい」が67.0%、「暗い」と「明るい」では「暗い」が55.5%、「尊敬できない」と「尊敬できる」では「尊敬できる」が53.5%で多数だった。
高校生では、「大変そう」が88.5%、「疲れている」が88.0%、「楽しくなさそう」が60.3%、「厳しい」が67.5%、「暗い」が59.9%、「尊敬できる」が55.6%で多数だった。
中高生に将来の夢について聞いたところ、 中学生では、「好きなことを仕事にする」44.0%が最も多く、以下、「安定した毎日を送る」42.5%、「趣味を充実させて生きる」38.0%、「お金持ちになる」37.0%、「素敵な相手と恋愛・結婚する」29.0%と続いた。
男女別にみると、男子では1位「好きなことを仕事にする」41.0%、2位「安定した毎日を送る」34.0%、3位「お金持ちになる」32.0%で、女子は1位「安定した毎日を送る」51.0%、2位「好きなことを仕事にする」47.0%、3位「趣味を充実させて生きる」46.0%と続いた。
高校生では、「安定した毎日を送る」46.1%が最も多く、以下、「好きなことを仕事にする」45.4%、「趣味を充実させて生きる」38.1%、「素敵な相手と恋愛・結婚する」35.9%、「あたたかい家庭を築く」32.4%と続いた。
男女別にみると、男子、女子とも1位は「安定した毎日を送る」(男子39.0%、女子53.3%)だった。
また、将来なりたい職業を聞いたところ、中学生では、男子は1位「YouTuberなどの動画投稿者」22.0%、2位「ITエンジニア・プログラマー」17.0%、3位「プロスポーツ選手」15.0%、4位「ゲーム実況者」11.0%、5位「ゲームクリエイター」10.0%。
女子中学生では、1位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」19.0%、2位「ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター)」17.0%、3位「YouTuberなどの動画投稿者」「歌手・俳優・声優などの芸能人」が各16.0%、5位「ゲーム実況者」11.0%。
高校生では、男子は1位「公務員」15.8%、2位「ITエンジニア・プログラマー」11.8%、3位「会社員」10.0%、4位「教師・教員」8.5%、5位「学者・研究者」8.3%。
女子高校生は、1位「看護師」14.2%、2位「公務員」11.5%、3位「保育士・幼稚園教諭」10.3%、4位「歌手・俳優・声優などの芸能人」9.8%、5位「デザイナー(ファッション・インテリアなど)」8.5%だった。
また、30歳時点の目標年収のイメージをもっている生徒(642人)に、30歳時点の目標年収を聞いたところ、「400万円」15.1%や「500万円」19.2%、「600万円」12.1%などに回答が集まり、平均は中学生805万円、高校生757万円だった。
中高生の親世代の年齢を想定して、45歳時点の目標年収を聞いたところ、目標年収のイメージをもっている生徒(594人)の回答は、「500万円」12.3%や「600万円」13.1%、「700万円」10.8%、「800万円」10.1%、「1000万円」10.6%、「3000万円以上」13.1%などに分かれ、平均は中学生1199万円、高校生993万円だった。
30歳時点の目標貯蓄額のイメージをもっている生徒(630人)に、30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、「500万円」14.4%や「1000万円」14.8%などに回答が分かれ、平均は中学生939万円、高校生906万円。
45歳時点の目標貯蓄額のイメージをもっている生徒(595人)に、45歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、「1000万円」15.8%や「3000万円以上」17.0%などに回答が分かれ、平均は中学生1232万円、高校生1190万円。
また、将来のライフイベントやライフスタイルについて2つの例を提示して、自身の気持ちや考えがそれぞれどちらにあてはまるかを聞いたところ、結婚については、「将来、結婚したい」と「ずっと独身でいたい」のどちらにあてはまるかでは、中学生、高校生とも「将来、結婚したい」(中学生61.5%、高校生68.3%)が多数派だった。
男女・学校別にみると、「将来、結婚したい」と回答した生徒の割合が最も高くなったのは男子高校生(70.3%)だった。
子どもをもつことについて、「将来、子どもがほしい」と「将来、子どもがほしいと思わない」では、中学生、高校生とも「将来、子どもがほしい」(中学生49.5%、高校生60.6%)が多数派だった。男女・学校別にみると、中学生では「将来、子どもがほしい」が男子59.0%、女子40.0%と、男女で差が開いた。
ライフスタイルについて、「将来、家庭第一の生活をしたい」と「将来、仕事第一の生活をしたい」では、中学生、高校生とも「将来、家庭第一の生活をしたい」(中学生46.0%、高校生55.8%)が多数派。男女・学校別にみると、「将来、家庭第一の生活をしたい」と回答した生徒の割合が最も高くなったのは男子高校生(63.2%)だった。
住宅購入について、「将来、マイホームをもちたい(住宅を購入したい)」と「将来、マイホームをもちたいと思わない(住宅を購入したいと思わない)」では、中学生、高校生とも「将来、マイホームをもちたい」(中学生73.5%、高校生67.3%)が多数派だった。
住環境について、「将来、都会で暮らしたい」と「将来、田舎で暮らしたい」では、中学生、高校生とも「将来、都会で暮らしたい」(中学生51.0%、高校生48.5%)が多数派。
「今の生活スタイル(ずっと実家住まいで、独身・子どもなし)」に関しては、「変えたくない」が中学生3.0%、高校生6.4%で、男女・学校別にみると、「変えたくない」と回答した生徒の割合は女子高校生(7.8%)が最も多かった。
政府が設定している少子化対策の重点課題のうち、最も優先的に取り組んでほしいと思うものを聞いたところ、中学生、高校生ともに「仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し」(中学生25.0%、高校生26.3%)が最も多かった。
また、中高生に、ニュースなどの情報を何から得ているかを聞いたところ、中学生では「TV」57.0%が最も多く、高校生では「SNS(Twitter、Instagramなど)」58.0%が最も多かった。
男女・学校別にみると、女子高校生では「SNS(Twitter、Instagramなど)」が67.3%と、男子高校生(48.8%)と比べて18.5ポイント高かった。女子高校生は、TwitterのタイムラインやInstagramのリールなどに流れてくる投稿から最新の情報を得ている生徒が多いと思われる。
「将来、こういう大人になりたい」と思う有名人を聞いたところ、1位「大谷翔平」、2位「HIKAKIN」、3位「橋本環奈」、4 位「明石家さんま」、5 位「西村博之」だった。
また、「こんな生き方をしたい」と思うアニメ・漫画のキャラクターを聞いたところ、1 位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」、2 位「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」、3 位「野比のび太(ドラえもん)」、4 位「ドラえもん(ドラえもん)」、5 位「アンパンマン(それいけ!アンパンマン)」となった。
この調査は、全国の中学生・高校生を対象に、6月8日~14日の7日間、インターネットで実施した。有効回答数は1000人(中学生200人、高校生800人)。同調査は、今回で4回目の実施。
関連URL
最新ニュース
- CFC、「能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査」の結果を発表(2024年11月22日)
- 親が選ぶ子どもに通わせたいプログラミング教育の条件とは? =「プロリア プログラミング」調べ=(2024年11月22日)
- ザクティ、長野県池田工業高校の遠隔臨場体験でウェアラブルカメラが活躍(2024年11月22日)
- 北九州市立大学、高校生向けテクノロジ・イノベーション教育事業「GEEKKイニシアチブ」を開始(2024年11月22日)
- ICT CONNECT21、水曜サロン 安藤昇氏「生成AIで変わる教育の未来」12月4日開催(2024年11月22日)
- 朝日出版社、デジタル・文法指導セミナー「CNN Workbook Seminar 2024」大阪・福岡で開催(2024年11月22日)
- 「未来の学習コンテンツEXPO 2024(冬期)」12月25日開催 企業の協賛案内を開始(2024年11月22日)
- キャスタリア、「ケニアの教育とICTの未来を考える特別セミナー」を開催(2024年11月22日)
- Mulabo!、小学5・6年生対象「親子でプログラミングを体験しよう!」12月横浜で開催(2024年11月22日)
- 教育プラットフォーム「Classi」、「学習トレーニング」機能内に動画を搭載(2024年11月22日)