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2023年9月20日

ウルシステムズ、武蔵野大学の学内問い合わせ窓口に生成AI活用した「自動応答システム」導入

ウルシステムズは19日、武蔵野大学の大学・大学院の学生に対する学内問い合わせ窓口に、生成AIを活用した自動応答システムを導入したと発表した。

同学は、12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部がある学生数1万3000人超の総合大学で、来年創立100周年を迎えるにあたり、記念事業として、デジタル技術を活用して様々な教育サービスを提供する取り組み「スマート・インテリジェンス・キャンパスプロジェクト」(SIC)を開始。

SICは、物理的な場所にとらわれずに学校関係者同士が社交できるメタバースキャンパスの設立や、時間的制約を受けずに学修が可能なオンデマンド授業など複数の施策から構成されているが、同学が検討を開始したのは、学内問い合わせ窓口でのAI活用。

同窓口では、在学生から学修や学内設備、事務処理についての問い合わせや相談を受け付けており、これまでは受付時間の拡大と業務効率化を目的としてシナリオ型チャットボットを運用してきた。

だが、急速に進化を遂げる生成AIを活用することで、対応可能な問い合わせの種類を増やすほか、自然な対話を再現して学生満足度を向上させることを決定。本格的な検討を進めるにあたり、AIに関する豊富な知見を持つウルシステムズに支援を要請した。

同社は、PoC(概念実証)を経て、生成AIの導入で同窓口業務のサービス品質向上が見込めると判断し、サービスの構築に着手。

生成AIには、セキュリティやデータ機密保護の観点で優れるMicrosoft社「Azure OpenAI Service」を採用し、同大のIT担当者が外部の専門家に頼らず質疑内容をチューニングできる管理機能も搭載して、運用コスト削減とサービス品質向上を両立させた。

自動応答システムは、今年7月から運用を開始。問い合わせに対する回答のスピードや精度が向上したことで、学生の利便性が向上したほか、窓口担当者の業務負荷軽減にも繋がっている。

「自動応答システム導入」の詳細

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