2024年2月29日
親が子どもに身につけさせたい力、「非認知能力」が上位を独占 =学研調べ=
学研は28日、子ども(主に小学生)の教育全般に日常的に関与している全国の20~50代の親3011人を対象に実施した、「家庭学習の実態と親の教育観に関する調査2023」の結果をまとめ発表した。
それによると、「子どもに身につけさせたい力」を聞いたところ、「社会生活に必要なマナー」80.6%、「人の意見を受け止めたり、自分の考えを適切に伝える力」78.3%、「様々な情報をうのみにせず、自分で考えたり判断する力」78.0%、「様々なことに関心を持ち、自ら調べたり学ぶ姿勢」77.0%など、数値化できない力(非認知能力)が上位を独占した。
その一方で、「社会・地域貢献」57.5%、「金融」45.2%、「IT」44.1%、「プログラミング」37.1%に関する力が、前年(2022年)調査から5~6ポイントアップした。
また、「子どもの勉強・学習の目的~何のために勉強するのか?~」に関するアンケートでは、「様々なものに触れたり、いろいろな体験をする」62.5%、「学校の成績よりも、本人の得意なことや個性を伸ばす」46.6%、「学校の授業に遅れずについていくための勉強」46.2%がTOP3だった。
逆に低い項目は、「学校の成績(通知表)」「より偏差値の高い学校への進学」などだった。
また、「家庭学習教材・学習サービスの学齢別利用率」に関する調査で、未就学~小学校低学年では「ドリル・ワーク」「通信教育」が、小学校高学年~中学生では「塾・教室」「学習参考書」が、それぞれ主流なのが分かった。小学3年~6年生時に、「学習手段の入れ替わり」が起こることも判明。
スマホ・タブレット・PC(デジタルデバイス)を使った家庭学習は、利用・非利用の割合がそれぞれ5割程度で2極化傾向。利用率は幼児期から高まり、小1で45%、以降は横ばい傾向だった。
この調査は、子ども(主に小学生)の教育全般に日常的に関与している全国の20~50代の親を対象に、2023年9月~10月にかけてインターネットで実施した。有効回答数は3011人。
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